子なし夫婦の離婚の原因3つ!離婚すべき夫婦の特徴&慰謝料・財産分与事情
「子なし夫婦の離婚率はどうして高いの?」「離婚が決まったら何をしたらいい?」 そんな”子なし夫婦の離婚”に関する疑問や悩みを解決していきましょう。 慰謝料を上手く請求する方法や、離婚後の前向きな人生のために心がけたいことをご紹介します。
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子なし夫婦の離婚率は高い?
まずは子なし夫婦の割合を、国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した”第15回出生動向基本調査”の結果から確認していきましょう。
”夫婦の出生子ども数分布推移”の表を見ると、結婚期間が15~19年続いている初婚同士の夫婦において、子供の数が0人である割合は2015年が6.2%となっています。
第15回出生動向基本調査
2015年の子なし夫婦の割合は約6%なので、残りの約94%が子あり夫婦であることがわかりますね。
次に離婚率を確認していきましょう。
2008年・厚生労働省”離婚に関する統計”の中で、”親権を行わなければならない子の有無別及び夫妻の国籍別にみた届出月別離婚件数及び構成割合” の表を見ると、離婚総数251,136件の夫婦うち子供ありが143,834件、子供なしが107,302件となっています。
平成21年度”離婚に関する統計”の概況
この結果から、離婚率は子あり夫婦が約57%、子なし夫婦が約43%であると計算できるので子なし夫婦の方が離婚率が低いように見受けられます。
ただし、子なし夫婦の割合は約6%です。
2つの調査をした時期が違うので誤差はありますが、全体の1割にも満たない子なし夫婦が全離婚率の約4割を占めているわけですから、子なし夫婦の離婚率は高いと言えるでしょう。
子なし夫婦が離婚しやすいとされる理由
では、子なし夫婦が離婚しやすいとされるのはどうしてなのでしょうか?
以下の理由3つをご紹介します。
- 悩むことが少ない
- 経済的な負担が小さい
- 恋愛も再婚も自由にできる
理由①:悩むことが少ない
一般的な夫婦の離婚の場合、最大のもめ事は子供のこと。
子なし夫婦は子供がいないので、親権を争う必要もなければ子供の心の傷・将来のことを心配する必要もありません。
子あり夫婦に比べて明らかに悩むことが少ないため、すんなりと離婚の手続きが進むことが多いようです。
理由②:経済的な負担が小さい
夫婦の離婚ではお金も重要な争点になりますが、子供がいない分経済的な負担が小さいというのも子なし夫婦が離婚しやすい理由になっています。
専業主婦であっても、子どもがいないのでフルタイムでしっかり働いて生活していくことができるでしょう。
理由③:恋愛も再婚も自由にできる
子なし夫婦は離婚すると、自分の意志だけで新たな恋や再婚を自由にできますから、我慢して一人のパートナーと一緒にいる必要がありません。
相手に対して「どうしても許せない」と思うことがあると、「早く別れて新しい相手を見つけたい」と考えるようになるのです。
子なし夫婦が離婚にいたる原因
では、子なし夫婦が離婚にいたるのはどうしてなのでしょうか?
以下の原因3つをご紹介します。
- 共働きですれ違いが多い
- 子供を持つことに対して意見が分かれる
- 気持ちが冷めやすい
原因①:共働きですれ違いが多い
子なし夫婦は共働きが多いので、それぞれが自分の仕事で忙しくすれ違いが起こりやすいようです。
子供がいない分仕事に打ち込めるという点はメリットですが、どちらも仕事中心の日々になってしまうと一緒に食事をする機会がほとんどなくなり、最終的にはまともに会話をすることも顔を合わせることもなくなる場合があります。
そしてふと気が付くと、「私たちは何のために同じ家で暮らしているのだろう」と夫婦であることに疑問を感じるようになり、離婚にいたるのです。
原因②:子供を持つことに対して意見が分かれる
子なし夫婦の場合、子供を持つことに対する意見が分かれてしまうと一気に二人の間に溝ができて、離婚にいたる傾向があります。
「子供はいらない」とお互いの意志を確認した上で結婚したとしても、時間の経過に伴って考えが変わることもありますし、身近な友達の赤ちゃんを目にしたら少なからず父性・母性が刺激されるもの。
どちらか一方だけが「やっぱり子供がほしい」という意見に変わると夫婦関係はこじれ、修復が難しくなるのです。
あるいは二人とも子供がほしくて不妊治療を続けているのになかなか授からないと、精神的にも経済的にも苦しくなってどちらかが「もう諦めよう」と言い出すことがあります。
ところがもう片方が「絶対に諦めたくない」となれば二人の意見は平行線のまま、離婚を決断せざるを得なくなるのです。
原因③:気持ちが冷めやすい
子なし夫婦は気持ちが冷めやすいために、離婚にいたることがあります。
夫婦間、つまり男女の愛情は当然冷めるものですが、”子はかすがい”というように子供がいるだけで家族間での深い愛情が生まれ、夫婦仲が繋ぎとめられるというのはよくある話。
子供がいない夫婦は深い愛情を育む前に気持ちが冷め切ってしまい、夫婦関係を続けることができなくなるのです。
離婚した方が幸せになれる子なし夫婦の特徴
では、離婚した方が幸せになれるのはどのような子なし夫婦なのでしょうか?
以下の特徴6つをご紹介します。
- 子供はほしいけど愛情がない
- どちらかが不倫をしている
- 性格や価値観が合わない
- 夫を生理的に受け入れられない
- それぞれに自立できる経済力がある
- 仮面夫婦になっている
特徴①:子供はほしいけど愛情がない
お互いに「子供はほしい」と思っていてもパートナーへの愛情がない子なし夫婦は、離婚した方が幸せになれるでしょう。
子供ができても愛情が戻るとは限らないので、子供ができる前に離婚をして新たな家庭を築いた方が賢明と言えそうです。
特徴②:どちらかが不倫をしている
現時点でどちらかが不倫をしている子なし夫婦は、潔く離婚をして別々の道を歩んだ方がお互いのためになるでしょう。
不倫関係を終わらせたとしても、かすがいになってくれる子供がいないと一度離れた愛情は元に戻りずらいのが現実。
どこかでずっとわだかまりを抱えたまま関係を続けていけば、いずれ限界を迎えます。
特徴③:性格や価値観が合わない
愛し合って結婚したものの、一緒に生活することで「どうしても性格や価値観が合わない」と感じた子なし夫婦も離婚を選択した方が良さそうです。
性格は持って生まれたものですし、価値観は生まれ育った環境の中で作り上げられてきたものなので変えるのは非常に困難なこと。
隣にいて苦痛を感じる相手なら、離れて精神的な安定を得ることを優先しましょう。
特徴④:夫を生理的に受け入れられない
あれだけ好きだった夫なのに、ある程度の年齢になると体臭や肉体に変化が出てきて生理的に受け入れられない…。
この場合、夫に対して嫌悪感を抱いているので関係の再構築は難しいと言えます。
子なし夫婦なら、離婚した方が幸せになれるでしょう。
特徴⑤:それぞれに自立できる経済力がある
それぞれに自立できる経済力がある子なし夫婦は、思い切って離婚して自分の生活スタイルを確立した方が充実した人生を送れそうです。
一人暮らしは何もかも自分でやらなければいけないので大変ですが、抱える負担が少ないため精神的に楽になります。
特徴⑥:仮面夫婦になっている
親戚の目や世間体を気にして仮面夫婦になっている子なし夫婦は、離婚したいのに「離婚する勇気がない」という理由で我慢をしている節があります。
仮面夫婦が成立しているということは、お互いがパートナーに無関心になっているということ。
初めは小さなすれ違いだったものがそのまま放置されたことで相手に不信感を抱くようになり、不信感が徐々に嫌悪感に変わります。
やがて「顔も見たくないし声も聞きたくない」「一緒にいるのも嫌」という気持ちさえ通り越して、相手に対する一切の感情を失うのです。
ここまで大きな亀裂を修復するのはほぼ不可能に近いでしょう。
優先すべきは他人の顔色や自分の体裁ではなく本人同士の正直な気持ちですから、お互いの幸せのためにも離婚に踏み出したいところです。
子なし夫婦が離婚に迷ったときにすべきこと
では、子なし夫婦が離婚に迷ったときはどのようなことをすべきなのでしょうか?
以下の行動3つをご紹介します。
- 二人で話し合う
- 第三者に頼って修復を試みる
- 別居をしてみる
行動①:二人で話し合う
子なし夫婦が離婚に迷ったときに一番初めに行いたいことは、二人での話し合いです。
「もう夫とは何も話したくもない」と思うかもしれませんが、離婚はそれぞれの人生を左右する重大な問題なので「本当に離婚したいのか」「再構築するのか」という意思をお互いに確認する必要があります。
離婚は一人で決断できるような簡単なものでありません。
「もう私たちの愛情は完全に冷めているから」と、相手の考えも聞かずに離婚を強引にすすめようとすればトラブルになって余計に問題がややこしくなることもあるため、まずはとにかく会話をする時間を設けましょう。
行動②:第三者に頼って修復を試みる
話し合いをしても二人の意見がまとまらなかったり「離婚はしたくないけどどうしたらいいかわからない」という子なし夫婦は、後悔しないためにも第三者に頼って修復を試みてみましょう。
おすすめなのは円満調停の申し立てです。
円満調停とは、裁判所の調停手続きを利用して話し合いをすること。
調停2名と裁判官1名に対して夫婦が別室で話した事情をもとに、「何が原因で関係がこじれたのか」「これから夫婦が円満に暮らしていくために何をしたらいいのか」など、提案や助言を行ってくれます。
第三者が双方の中立に立って話を進めますから、二人ではどうにもならなかった問題も円満に解決しやすくなるでしょう。
行動③:別居をしてみる
子なし夫婦が離婚に迷ったときは、別居をしてみるのも一つの方法です。
物理的に離れることで相手の大切さに気付くことがあります。
また将来的に離婚することを視野に入れている場合でも、別居の期間が長くなるほど夫婦関係の破綻と判断されるため、離婚裁判の際に離婚理由として認められることになるのです。
新しく部屋を借りるのが難しいなら、家庭内別居という選択をしてもいいでしょう。
一般的な家庭内別居は”夫は1階・妻が2階”のように二人の住居空間を区切り、生活費も折半して家事は各自が行います。
生活環境があまり変わらないので精神的・金銭的負担を抑えられますし、物理的な距離の近さが再構築の可能性を高めてくれるでしょう。
子なし夫婦が離婚を決意したときにすべきこと
では、子なし夫婦が離婚を決意したときはどのようなことをすべきなのでしょうか?
以下の行動3つをご紹介します。
- 経済的自立の準備をする
- 新しい住居を探す
- 共有財産を確認しておく
行動①:経済的自立の準備をする
子なし夫婦が離婚を決意したときは、離婚後の生活が成り立つように経済的自立の準備から始めましょう。
パートタイムで働いている場合は、一人暮らしに困らないだけの収入が得られる職業に転職しておくと安心です。
キャリアブランクが長い場合は最初から正社員になると大変なので、資格取得を目指しながらコツコツ貯金を増やし、働くための環境を整えていくことから始めるといいかもしれません。
行動②:新しい住居を探す
離婚後の仕事が決まったら、新しい住居を探しましょう。
家賃や間取りも大事ですが、新たな生活を始める場合はストレスを伴うものなので通勤しやすい範囲を条件にするのも忘れないようにしたいですね。
事情が許せば最初は実家に帰り、仕事に慣れてきたら自活するという方法もあります。
行動③:共有財産を確認しておく
子なし夫婦であっても離婚をするときには財産分与が可能ですので、離婚が決まったら共有財産を確認しておきましょう。
共有財産とは”夫婦が共同で築き上げた財産”のこと。
例えば結婚後に二人が協力して得た預貯金・保険金・自宅・車・家財道具の他に、将来受け取る予定の年金や退職金なども婚姻期間中に相当する分は共有財産に含まれます。
ここで見落としがちなのが、マイナスの財産です。
住宅ローンや借金も財産分与の対象になるので、折半してそれぞれが支払うことになります。
子なし夫婦の離婚で慰謝料を請求できるケース
では、どのような場合に子なし夫婦の離婚で慰謝料を請求できるのでしょうか?
以下のケース4つをご紹介します。
ケース①:不貞行為
不貞は法律上の離婚原因になるので、子なし夫婦の夫が不貞行為をした場合は慰謝料を請求することができます。
不貞行為の定義は”配偶者のある者が、自由な意思に基づいて配偶者以外の異性と性的関係をもつこと”。
不貞によって婚姻関係を破綻させると”有責性(離婚を招いた責任)がある”と考えられ、不貞した側は慰謝料を支払わなければなりません。
慰謝料の相場は婚姻年数が10年の夫婦なら約300万円、婚姻年数が1~2年の夫婦なら約100万円とされています。
ケース②:悪意の遺棄
子なし夫婦の夫が悪意の遺棄をした場合も慰謝料を請求することができます。
悪意の遺棄とは、”夫婦関係の断絶を意図して積極的に配偶者を見捨てること”。
例えば生活費を一切渡さなかったり、健康なのに働かなかったり。
あるいは理由もなく家出を繰り返したり、同居を拒否し続けて夫婦の居宅に帰らなかったり、などが挙げられます。
慰謝料の相場は50万円~200万円程度。
生活費不払いなどの期間が長いほど高額になりますし、期間が短いほど低額になります。
ケース③:DV(家庭内暴力)
子なし夫婦の夫からDV(家庭内暴力)を受けた場合も慰謝料を請求することができます。
DVは”配偶者や恋人など親密な関係の者から振るわれる暴力”という意味で、慰謝料が発生しやすいのは継続的に重度の暴力を振るい続けられたときです。
例えば1週間に2~3回以上、かつ1回2~3時間以上殴る蹴るの暴力が続くようなケースが挙げられます。
慰謝料の相場は100万円~300万円程度。
DVの頻度が多く、ひどい暴力ほど慰謝料は高額になりますし、頻度が少なく軽い暴力ほど低額になります。
ケース④:モラハラ
子なし夫婦の夫からモラハラを受けた場合も慰謝料を請求することができます。
モラハラとはモラルハラスメントの略で、”倫理や道徳(モラル)に反した嫌がらせ(ハラスメント)”という意味です。
ニュアンスとしては”大人のいじめ”と捉えていいでしょう。
例えば日常的に「お前は最低な人間だ」などと暴言を浴びせたり、四六時中メールや電話をかけて異常に束縛したりといった言動によって、パートナーを精神的に追い詰めるケースが挙げられます。
慰謝料の相場は50万円~200万円程度。
ただし、モラハラは立証が難しいので被害をしっかり証明していく必要がありそうです。
子なし夫婦の離婚で慰謝料が高額になるケース
子なし夫婦の離婚の場合、以下の条件を全て満たす特殊事情がある場合に慰謝料が高額になることが多いとされています。
- 婚姻期間が長期(40年以上)
- 夫の収入が高い
- 夫が妻以外の女性と交際・長期間同居し、その子供を認知
- 妻が高齢
実際に慰謝料が高額となった例では、夫は会社経営者であり、一般的な会社員に比べてはるかに高い収入がありました。
また愛人との同居期間、つまり妻との別居期間は15年以上に渡っていたようです。
この事例の慰謝料額は1000万円〜1500万円と言われています。
子なし夫婦の離婚で慰謝料を請求するには?
子なし夫婦の離婚で慰謝料を請求するときには請求者側に立証責任があるため、不倫やDVなどの事実があったことを証明しなければいけません。
そこで必要となるのが、不法行為の証拠です。
不倫・DV・モラハラなどの証拠としてよく提出されるもののうち、特に有利になりやすい内容は以下の通りです。
- 肉体関係があったと推測できるメール・電話の通話記録
- ホテルなどに出入りしている写真・動画
- 夫や愛人が性的行為の事実を認めた録音データ
- ラブホテルの領収書・クレジットカードの明細書
- 医師の診断書
- DVを記録した日記
- 夫の暴言などの録音データ
このような証拠収集をひとりで行うとなると相当な負担になりますので、弁護士に依頼することを検討してもいいでしょう。
子なし夫婦の離婚で慰謝料以外に請求できるもの
では、子なし夫婦の離婚では慰謝料以外に何を請求できるのでしょうか?
以下の項目2つをご紹介します。
①:財産分与
先ほどお話した通り、子なし夫婦が離婚する際には財産分与が可能です。
財産分与の原則は夫婦の共有財産を折半することですが、どちらかが離婚後の生活に不安がある場合は財産分与の名目、あるいは収入の多い方から少ない方に対して生活の援助ができるのです。
これを扶養的財産分与と言い、裁判で認められるためには2つの条件を満たす必要があります。
1つめは”通常の財産分与や慰謝料では財産が不十分である”こと、2つめは”支払う側に扶養能力がある”こと。
例えば専業主婦だった妻が離婚後に就職するのが難しい場合、妻が働いて自立できるようになるまで夫が援助するケースが多くなります。
②:婚姻費用
子なし夫婦の離婚では、婚姻費用を請求することができます。
婚姻費用は”財産・収入・社会的地位などに応じた通常の生活費”を意味し、具体的には生活するのに必要な衣食住費・医療費・交際費などのこと。
夫婦には婚姻している限り、どのような状況であっても”婚姻中と同じ生活レベルを継続できるように扶養する”という生活保持義務があり、これは別居中にも通用します。
そのため離婚前に別居していて、その期間中の生活水準が同居しているときよりも低かった場合は不足分を請求できるのです。
子なし夫婦の離婚で慰謝料を請求できない・減額されるケース
では、どのような場合に子なし夫婦の離婚で慰謝料を請求できない・減額されるのでしょうか?
以下のケース4つをご紹介します。
ケース①:性格の不一致
子なし夫婦の離婚理由としてよくあるのが性格の不一致ですが、この場合は不法行為に当たらないので慰謝料を請求することはできません。
不法行為に該当する不貞行為・悪意の遺棄などの事実証拠を探していきましょう。
ケース②:以前から夫婦関係が破綻していた
子なし夫婦の夫に不貞行為があったとしても、浮気をする前から夫婦関係が破綻していて別居や仮面夫婦の状態が続いていたような場合は、慰謝料が発生しない場合が多くなります。
慰謝料は”不法行為に基づく損害賠償”なので、それまで円満だった夫婦関係が夫の不貞行為によって破綻した、という事実がなければ請求は認められません。
そのため、慰謝料の請求を考えているなら夫の不貞行為が明らかになるまでは円満夫婦でいる必要があるのです。
「明らかに浮気してる」とわかったとしても夫の前では知らないふりをして、できるだけ穏やかな関係を保ちましょう。
ケース③:自分も不貞行為をした
夫も自分も不貞行為をした場合は、それぞれの内容に応じて双方が慰謝料を支払うことがあります。
その際、妻側に請求された慰謝料が減額されたという事例を見ていきましょう。
ダブル不倫をしていたために、離婚後夫から500万円の慰謝料を請求された妻。
しかし不倫以前から夫婦関係が破綻していたこと、また離婚時に夫へ数百万円の解決金を支払っていたことから400万円が減額され、実際に支払った金額は100万円だったそうです。
理由はどうあれ自分も不貞行為をしているなら、事実が明らかになる前に早めに別居するなどの対策をしておくと減額される可能性が高くなるでしょう。
ケース④:夫が反省し社会的制裁を受けている
不法行為をした夫が深く反省して真摯な対応で謝罪し、解雇・降格・異動などの社会的制裁を受けている場合は慰謝料が減額される傾向にあります。
実際に300万円の慰謝料を請求したところ、夫側の弁護士によって60万円まで減額された事例もあるようです。
子なし夫婦が離婚後に幸せになるための心得
では、子なし夫婦が離婚後に幸せになるためにはどうしたらいいのでしょうか?
以下の心得4つをご紹介します。
- 離婚したことを伝える
- 人との繋がりを大事にする
- 常に前向きでいる
- 自分の気持ちに正直に行動する
心得①:離婚したことを伝える
子なし夫婦が離婚後に幸せになるためには、周囲の人に対して「離婚しました」と伝えることが大切です。
マイナスな内容ではなく、「それぞれの人生がより良いものになるための選択をした」というような意味合いにするといいでしょう。
自分から伝えることで、自身の気持ちも「この離婚は今後の私にとってプラスになるんだ」と切り替わるきっかけになります。
心得②:人との繋がりを大事にする
離婚報告の際には、夫婦共にお付き合いをしてきた友人・知人にも「今後ともよろしくお願いします」ときちんと挨拶をしておきましょう。
人は一人では生きていけませんから、独りになった今、人との繋がりをこれまで以上に大事にしたいですね。
周囲の人を大事にするとご縁が広がり、幸せが舞い込む可能性が高くなります。
心得③:常に前向きでいる
離婚後はどうしてもネガティブになってストレスがたまりやすいもの。
でもそんな状態が続くと幸せは遠のきますから、常に前向きでいるように心がけましょう。
何事も一生懸命に取り組んでいれば、応援したり手を差し伸べたりしてくれる人が現れるはず。
また頑張った分だけ自分が成長できるので、幸せに一歩ずつ近づくことになります。
心得④:自分の気持ちに正直に行動する
子なし夫婦が離婚後に幸せになるためには、自分の気持ちに正直に行動することを忘れてはいけません。
他人と自分を比べるのではなく、自分なりの幸せを見つけてみて。
幸せの一つに再婚があるなら、積極的に出会いの場へ行ったり結婚相談所に登録したりと、まずは行動してみましょう。
行動することこそが、離婚後に幸せを掴み取るための近道となるはずです。
子なしでも離婚せず円満な夫婦はたくさんいる!
子なし・子あり夫婦の大きな違いはお金と自由さです。
子なしの場合は経済的に余裕がありますし、二人の都合で自由に動けますから仕事終わりに飲みに行ったり週末に旅行を楽しんだりと、プライベートが充実しやすくなります。
そして自分磨きにもお金や時間を費やせるため、外見も内面もいつまでも若々しくイキイキとした状態を保つことができて、良好な夫婦関係を継続できるのです。
子なし夫婦が離婚せずに円満な家庭を築くコツ
では、子なし夫婦が離婚せずに円満な家庭を築くためにはどうしたらいいのでしょうか?
以下のコツ4つをご紹介します。
- きちんと話し合いをする
- 「価値観は違って当たり前」と考える
- 信用していることを伝える
- 感謝の気持ちを忘れない
コツ①:きちんと話し合いをする
子なし夫婦が円満な家庭を築くための基本は、きちんと話し合いをすることです。
もともと赤の他人だった男女が生活を共にすれば、度々問題は生じるもの。
その度に見て見ぬ振りをしたり先送りにしたりする…という状況では、小さなヒビが大きな亀裂になって修復不可能になることがあります。
腹が立って興奮しているときは話し合いにならないので、少し時間を置いた後に、どちらも冷静な状態で問題の原因や解決策を見つけていきましょう。
コツ②:「価値観は違って当たり前」と考える
どれだけ愛し合っていたカップルでも、夫婦になると今まで見えなかった部分が見えるようになって「理解できない」「許せない」と思うことが多くなります。
そんなときは、「私と夫の価値観は違って当たり前」と考えるようにしましょう。
世の中に価値観が全く同じ人は存在しませんから、夫婦の意見が対立するのも当然のこと。
そういう意識を持つだけでイライラすることが減って気持ちが楽になるため、二人の間に角が立ちにくくなるのです。
コツ③:信用していることを伝える
夫婦円満な関係を築くためには、「あなたを信用してるよ」と伝えることも有効です。
人は「信用してるよ」と言われると、「自分を信じてくれる相手を裏切るわけにはいかない」「信用され続けたい」と思うもの。
夫はきっと、「俺を信用してくれる妻を大事にしたい」と感じるようになるでしょう。
コツ④:感謝の気持ちを忘れない
夫婦円満な関係を築くためには、感謝の気持ちを忘れてはいけません。
夫婦は一緒にいる期間が長くなると、良い意味でも悪い意味でも慣れや甘えが出て「やってもらって当たり前」と思ってしまうことがあります。
それでは相手に不満がたまり、愛情が冷める原因になることもあるでしょう。
些細なことでも、自分のために何かをしてもらったら「ありがとう」をしっかり伝えたいですね。
子なし夫婦で離婚するなら前向きな選択にしよう!
子なし夫婦は子供がいない分愛情が冷めやすく、経済的な負担も小さいので離婚率が高いようです。
マイナスイメージの強い離婚ですが、それぞれが前向きに人生を歩んでいくためのプラスの選択として捉えましょう。
周囲の人との繋がりを大事にすることで、幸せな未来が待っているはずですよ。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
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