結婚は人生の墓場なのか?男女の本音と夫婦円満のためにできること
結婚と言う言葉にはハッピーなイメージと共に何故かネガティヴなイメージもつきもの。 その象徴的な1つが「結婚は人生の墓場」とする言葉です。 そこで今回はなぜおめでたいはずの結婚が墓場と称されてしまうのか、その理由や回避方法などをご紹介します。
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結婚は人生の墓場だと言われる理由
結婚は人生の墓場だと思う理由は人によって様々ですが、代表的なものとしては以下の5つの理由が考えられるでしょう。
- 自由が奪われる
- 義理の家族や親類との付き合い
- 金銭的負担が増える
- 簡単に別れられない
- 不幸になった例しか知らない
では、それぞれの理由について詳しくみていきます。
理由①:自由が奪われる
結婚生活を送るということは独身の時に比べて少なからず制約が増えることを意味します。
例えば夕食1つにしても、これまでのように好きなものを好きな時に、好きな場所でとるというわけにはいきません。
同じように飲み会に参加する、友達と休日に出かける、などといった余暇の使い方も自分の一存では決められなくなるということも。
特に、スポーツや趣味などにオフの時間や小遣いの相当をつぎこんでいるという人は、自由がない墓場みたいな結婚はしたくない、と思う人も多いようです。
理由②:義理の家族や親類との付き合い
結婚は、妻と夫2人だけのものではありません。
それぞれの家族はもちろん、親族一同との付き合いなども避けて通るわけにはいかなくなってしまいます。
冠婚葬祭と一口に言っても、それぞれの親族を網羅するとすれば、休日などは少なからずそういった付き合いに費やされることになります。
またそれに伴う出費も、それなりの負担となるので、何も好き好んで厄介ごとが増える結婚をしたくないという人もいます。
理由③:金銭的負担が増える
俗に言う「一人口は食えぬが二人口は食える(ひとりくちはくえぬがふたりくちはくえる)」。
一人分の収入では苦しくても、二人分なら食べていけるという意味のことわざですが、実際は共働きを選択したとしても、結婚すればお互いにそれなりの金銭的負担は生じます。
自分一人の給料なら、どう使おうと自分の自由ですが、結婚したら相手の意見も聞いた上でしか決められなくなってしまいます。
そうした自分のお金なのに、自分で決められないことへの不満から、結婚は墓場だと認識している人も少なくありません。
理由④:簡単に別れられない
バツイチなど離婚経験者も多くなったとはいえ、身内などに離婚の修羅場を何とかくぐり抜けたというような人がいる場合も、結婚が人生の墓場という気持ちを強くする理由となりがちです。
特に、関係が破綻する前の熱愛期からを全て見聞きしてきた、という場合などはどんな愛情も結婚生活を経ると、あんな無残なことになるという印象がより鮮明になってしまいます。
さらに離婚問題が拗れた例なども、嫌になったからといって簡単に別れることも出来ないような結婚は、まさに人生の墓場だと思う気持ちを堅固なものにしてしまうようです。
理由⑤:不幸になった例しか知らない
結婚が人生の墓場としか思えない、という人に共通することとして身近に不幸な結婚生活を送っている人しかいない、という特徴が挙げられます。
実の両親が離婚していたり、長年の仮面夫婦状態を目の当たりにしてきたといった幼少期を過ごしたことで、結婚への幻滅が大きいのです。
さらに親しい同性の友人や、職場の先輩などが傍目から見ても悲惨な結婚生活を送っている様子をつぶさに見ていたりする場合なども、結婚は墓場という認識が強まる原因となってしまいます。
結婚が人生の墓場だと男性が思うポイント3つ
結婚が人生の墓場だと男性が思うポイントは人によって様々ですが、代表的なものとしては次の3つが考えられるでしょう。
- 金銭的余裕がなくなる
- 自由な時間がなくなる
- 恋愛のチャンスがなくなる
では、それぞれのポイントについて詳しくみていきます。
ポイント①:金銭的余裕がなくなる
自分だけの財布であったものが、夫婦の財布となる結婚によって、自分の自由になるお金が限られるなど金銭的余裕がなくなることがまず挙げられます。
さらに、マイホーム資金や子供の教育費など、貯金に励まなくてはいけない理由が増えることで、より一層の圧迫感を感じるようになる人もいるようです。
ポイント②:自由な時間がなくなる
独り暮らしをしていたという人はともかく、結婚まで実家暮らしで何もかも母親任せだった、という男性の場合、家事分担などで自分の自由時間がなくなるのが嫌という人も少なくありません。
また、子供好きであっても、当たり前のように自分の余暇が子供の世話で削られることに対して、不平不満やストレスを感じるという人もいるようです。
ポイント③:恋愛のチャンスがなくなる
特に長年男子校生活で、社会人デビューでようやく恋愛を楽しめるようになった、というような人などには、結婚と同時に他の異性との出会いがなくなることに不満を持つ人もいます。
それまでは普通にあった、合コンや飲み会などの誘いから除外されることで、何だか毎日の生活が単調になったと思うことも、その要因の1つです。
男性だけじゃない?女性が思う結婚が人生の墓場だと思うタイミング
結婚が人生の墓場だと女性が思うポイントはこちらも人によって様々ですが、代表的なものとしては次の3つが考えられるでしょう。
- 人生の選択肢が少なくなる
- 人間関係が複雑になる
- 友達付き合いが難しくなる
では、それぞれのポイントについて詳しくみていきます。
ポイント①:人生の選択肢が少なくなる
結婚によって、それまで思い描いていた自分のライフプランの変更を余儀なくされることに対して、ストレスを感じる女性もいます。
特段キャリア志向というわけではなくても、自分が理想とする働き方や生き方を心ならずも変えることと引き換えの結婚なら、人生の墓場のようだと感じてしまうからです。
ポイント②:人間関係が複雑になる
結婚ともなると、当人同士だけの問題ではなくなることも増えてきます。
特に女性にとっては、義実家や夫側の親族や親戚との付き合いといったことも、増える一方です。
そういった人間関係に伴ういざこざや、金銭的やメンタル的な負担といったことに対して、嫌悪感を覚える女性も少なくはありません。
ポイント③:友達付き合いが難しくなる
結婚することによって、これまでは自由に使えていた余暇の使い方を、自分一人の意思では決められなくなるのは、男女同じです。
中には家事負担の不均衡から、相手に対する苛立ちやストレスを溜め込んでしまい、メンタル的により大きなダメージを負ってしまう女性もいます。
さらに毎日イライラとして楽しめないのなら、結婚なんて人生の墓場だとまで思いつめてしまうきっかけとなる事例もあるようです。
結婚しない人生も同じように墓場である
反対に結婚しないのもまた人生の墓場だと考えるケースもあるでしょう。
結婚しないことよるデメリットは主に次の3つが考えられるでしょう。
- 精神的に頼れる存在がない
- 周囲の思惑が面倒くさい
- 孤独死が脳裏をかすめる
では、それぞれのデメリットについて詳しくみていきます。
デメリット①:精神的に頼れる存在がない
何かと不自由さが付きまとう結婚生活が墓場だとしても、単身生活には単身生活の墓場があります。
その主なデメリットの1つが、精神的に頼れる存在がないことです。
若いうちは友達などに囲まれていたとしても、年を重ねるごとに既婚者だったり、子持ちの人とはライフサイクルなどにずれが生じてきてしまいます。
その結果、何か事が起きた時であっても、簡単に相談をもちかけたり、頼ったりすることが難しくなり孤立感を深めてしまう結果になってしまうようです。
デメリット②:周囲の思惑が面倒くさい
生涯未婚率も年々上昇しているとはいえ、まだまだ独身のまま過ごす人に対して、なぜ結婚しないのかと問う人も少なくありません。
中には頼んでもいないのに、全くその気になれない見合い話を持ちかけてきたり、独身の理由を根掘り葉掘り尋ねる不躾な人もいます。
そういった身辺のわずらわしさがずっと続くのも、結婚とはまた違った墓場な気分にさせられるデメリットと言えるでしょう。
デメリット③:孤独死が脳裏をかすめる
結婚に伴うデメリットから逃れられる代わりに、単身で過ごすことには常に孤独死のリスクが脳裏をかすめるといったデメリットがあります。
もちろん、結婚したからといって、離婚やパートナーに先立たれるというケースがないわけではありません。
しかし単身で生涯を過ごすということは、孤独死のリスクを自分で引き受けたと見なされてしまい、より孤立化しやすくなってしまいます。
結婚を人生の墓場にしない!夫婦円満に暮らす秘訣5選
では具体的に夫婦円満に暮らしていくための秘訣を5つご紹介します。
- 夫婦であっても基本は他人
- してほしければまず自分から
- 協力はしても依存はしない
- プライバシーは尊重する
- 相手の立場を考慮する
では、それぞれの秘訣について詳しくみていきます。
秘訣①:夫婦であっても基本は他人
結婚を墓場にしないためには、夫婦であっても基本は他人という原則を、常に念頭に置いておく必要があります。
これは何も、他人だからわかりあえるはずがないと突き放すという意味ではなく、他人なのだからわかりあうための努力を怠らないということです。
特に、言わなくても夫婦ならわかってくれるといった思い込みは、誤解やすれ違いの原因となってしまいがちなので気をつけましょう。
秘訣②:してほしければまず自分から
墓場みたいな結婚なんて嫌、と思うなら、まず自分の意識を変えることから始めるのが夫婦円満の秘訣です。
例えば、相手がしてくれないことに不平不満を溜め込むよりも、自分が率先して動くことによって相手にお互い様といった気持ちが生まれれば、しめたもの。
相手に話を聞いて欲しければ、まず自分が聞く側に回ってみる。
そうしておいてから、今度は自分の話も聞いて欲しいともちかけてみれば、今までよりもスムーズに対話が生まれるかも知れません。
秘訣③:協力はしても依存はしない
似た者夫婦とは言いますが、結婚を墓場にしてしまう原因の1つには、お互いが精神的に、あるいは経済的に過度に依存してしまうことが挙げられます。
お互いに支えあうのは大切ですが、それが行き過ぎるとお互いに息が詰まってしまいます。
足りないところは補い合い、協力し合ったとしても最終的には共倒れになる確率の高い、過度な依存関係になることは絶対に避けましょう。
秘訣④:プライバシーは尊重する
結婚生活を墓場と感じさせてしまうなど、夫婦関係を破綻に導く原因には、夫婦であることにかこつけたプライバシーの侵害があります。
相手宛の手紙などの信書を盗み見る、といったことはもちろん、相手の持ち物を勝手に断捨離するなどの行為も、夫婦円満に過ごすにはタブーそのもの。
自分がされて嫌なことは、相手にもしないのが夫婦円満の大前提です。
秘訣⑤:相手の立場を考慮する
独身時代であれば、何事かを決断するには自分自身の意思だけで良かったかも知れません。
しかし夫婦関係を円満にしたいのなら、常に相手の立場を考慮することが必要です。
例え、内心ではある程度方針が決まっていたとしても、貴方ならどう思うかと尋ねるといったような相手を立てる思いやりこそが、結婚生活を墓場と化さないための秘訣です。
「結婚は人生の墓場」であることを表す名言
偉人たちが結婚について、述べた名言は数多く存在しています。
そのなかでも、「結婚は人生の墓場である」といわんばかりに、結婚を悲観的に捉えた名言をご紹介します。
- 離婚をなくすには結婚をやめるより他にはない
- 結婚前は目を開き、結婚後は半分閉じておくべき
- 良い結婚はあるが楽しい結婚はない
- 恋は理想、結婚は現実
- 結婚行進曲を聴くと、戦争に行く兵士たちに捧げる曲を思い出す
では、それぞれの秘訣について詳しくみていきます。
名言①:離婚をなくすには結婚をやめるより他にはない
結婚前はどんなに愛し合った仲であっても、結婚後すぐに別れてしまうというカップルも意外と多いものです。
その理由はさまざまですが、中には結婚という形さえとらなければ、上手くいっていたのにというカップルもいるようです。
これは結婚によって、お互いの存在が恋人かライフパートナーへと変化することに双方が上手く順応できなかった、ということが挙げられます。
決定的に憎みあったり、相手のことを嫌いになったというわけでもないのに、結婚によって別れを余儀なくされたという意味ではまさしく、結婚が人生の墓場となるのは避けるべきだということに繋がる名言と言えるでしょう。
名言②:結婚前は目を開き、結婚後は半分閉じておくべき
結婚は人生の墓場、を象徴する名言としてしばしば挙げられるのが、こちらの結婚前は目をしっかりと開いていること、そして結婚後は半分閉じていることという言葉です。
前半部分の意味するところは、結婚前は相手の人柄を見極めるために、しっかりと目を開いておかなくてはいけないということに他なりません。
さらに後半部分では、充分相手を見極めて結婚したつもりでも、思いがけない相手の欠点を目の当たりにしてがっかりすることがあるのだから、直視すべきではないと説いているのです。
結婚が墓場のように空しく映らないように、見ないふりをしてやり過ごすことを教えた優れた先人の智恵でしょう。
名言③:良い結婚はあるが楽しい結婚はない
フランスの名門貴族であり、シニカルな物の見方でも知られたモラリストのラ・ロシュフコーのこの名言は、墓場かどうかはともかくとしても、結婚に過大すぎる期待をしてはいけないということを教えてくれます。
実際のところ、世間が良縁だと誉めそやす結婚はたくさんありますが、毎日の生活を共にするというのは夢に思い描く通りにはいかないもの。
墓場に暮らすようなもの、というほど悲惨ではないにしても夢ばかりみていたのでは埒が明かないということを心しておく必要があります。
名言④:恋は理想、結婚は現実
結婚は墓場であるということを示唆する名言には、恋は理想、結婚は現実という、非常にシンプルながら含蓄深いものもあります。
好きという感情だけで行動することが許された恋愛時代とは違い、結婚生活はお互いに対する責任と義務が、常に付き物です。
それだけに、恋愛と結婚は違うということを明確に認識しておかないと、結婚生活がまるで人生の墓場に追いやられたような味気ないものと感じてしまうかも知れません。
名言⑤:結婚行進曲を聴くと戦争に行く兵士たちに捧げる曲を思い出す
同じく結婚は人生の墓場、を言い換えた名言として有名なこの一句は、ドイツの詩人ハイネによるもの。
本来はおめでたい席である結婚式で流れる行進曲を、死地に赴く兵士達に贈られる曲に例える強烈なブラックジョークです。
しかし、結婚行進曲を葬送曲に置き換える風刺は、洋の東西を問わずしばしば見受けられるもの。
特に、心ならずも結婚に追い込まれた男性に対しての結婚イコール墓場を連想させるこうした揶揄は、痛烈な皮肉そのものです。
結婚を人生の墓場にしないためには努力が不可欠
結婚生活を墓場のようにしてしまうか、それとも平凡でも幸せに満ちたものにするかは、夫婦二人の努力次第。
どちらか片方だけの努力でどうにかなるものでもありません。
お互いの立場に立ち、寄り添い、支えあっていく姿勢こそが、結婚をより輝かせる源です。
先人の名言やコツをキチンと踏まえて、ぜひ墓場ではない結婚生活を送るようにして下さいね。
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