徳を積むの意味とは?善行を重ねる効果&徳を積む生き方をする20の方法
徳を積めば、幸せが訪れるといったお話を聞いたことはありませんか。 幸せをつかむためには、徳を積めばよいと言うのは本当でしょうか。 今回は、徳を積むの意味や徳を積む生き方について考えてみます。 改めて、徳を積む方法や、徳を積む意味を見直してみませんか。
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「徳を積む」の意味とは?
徳を積むという言い回しを聞いたことがありますか。
なぜかラッキーなことが多い人や、運に恵まれている人に対して「徳を積んでいるから」と言われることもあります。
徳とは簡単にいうと「良いこと、良い行い」と言い換えることができるでしょう。
日本人には仏教の影響が強く根付いています。
儒教、道教など中国で生まれた思想の影響もたくさん受けています。
因果応報などの言葉がよく知られているように、良い行いをすれば、良い形で自分に帰ってくるという考え方はなじみ深く、理解しやすい考え方と言えます。
徳を積むと幸せになれる?
徳とはよい行いのことと考えると、わかりやすいでしょう。
徳を積む、すなわちよい行いをすれば幸せになれるのでしょうか。
特には陽徳と陰徳という二つの考え方があります。
陽徳は人の目に見える形で行うよい行いで、陰徳は人に見えないよい行いです。
例えば、人に親切にすることで、お礼が返ってきたり、人望が集まることにつながるのは、とても自然なことです。
また、人知れずお参りをして心身に緊張感とやる気を持つことで、実際に夢に近づく場合もあるでしょう。
自分がした行動は、巡り巡って自分に何らかの結果となって表れるというのは、とても理屈にかなった考え方と言えるでしょう。
徳を積めば、神秘的な力が働き、運に恵まれるということでなく、良い行いの結果、自分にも良い影響が生まれ幸せが増えると考えるとよいのではないでしょうか。
徳を積むことが人生にもたらす効果
徳を積むことで人生にどのような影響が考えられるでしょうか。
徳を積むことが人生にもたらす影響について見てみましょう。
- 前向きになる
- 仕事がうまくいく
- 出会いが訪れる
- 結婚が近づく
- 友人関係が良くなる
- 人望が集まる
- 自信がつく
- 毎日が楽しめる
効果①:前向きになる
まず、徳を積むようにすることであらわれる影響には、自分の心持ちが変わることがあげられます。
自然と気持ちが前向きになり、明るくなるでしょう。
徳を積む行動はよい行いになるため、人から感謝される機会が増えます。
ささいなことでもありがとうと言われると、自信になり、前向きな気持ちになります。
自分でも徳を積むようにしていると、よい行いに対してやりがいや喜びが感じられるようになり、前向きになれます。
効果②:仕事がうまくいく
仕事への影響もあげられます。
仕事の場では、いろいろな人が自分の仕事の内容や姿勢をみています。
徳を積むようになると、人がみていないところで怠けず、自分に与えられた仕事に精一杯力を尽くそうとするでしょう。
必死に仕事に打ち込むことで成果が上がり、真面目に働く様子が周囲の評価を高めてくれます。
徳を積む行動が、仕事でもよい結果をもたらすでしょう。
効果③:出会いが訪れる
出会いが増えることも、よい影響のひとつです。
徳を積むようになると、人望が集まり、人の信頼も大きくなります。
よい人だからと、紹介してもらう機会が増えて出会いが多くなります。
また、陰ひなたなく、誠実な生き方をするため尊敬や憧れをもって近づく人も増えてくるでしょう。
徳を積む生き方が人を惹き付ける魅力ある生き方につながります。
効果④:結婚が近づく
結婚の機会が近づくこともあげられます。
徳を積むことで人格に磨きがかかります。
人は自分勝手な人や思いやりのない人と結婚したいとは思いません。
いろいろな条件を持っている人でも、人としての魅力や優しさ、思いやりを決め手にあげる人は多いでしょう。
徳を積むことで、人としての内面の魅力がアップし、結婚肢体と思われる機会が増えるでしょう。
効果⑤:友人関係がよくなる
友人関係もよい方向へ向かいます。
自分よりも相手を優先する姿勢や、人を思いやる生き方は友人からも尊敬を集めるでしょう。
信頼感も増し、友情が強くなることも少なくありません。
徳を積むと、人との関係も真面目で誠実なものになっていきます。
これまで以上に強い結びつきが得られたり、徳を積む生き方に惹かれて多くの友達が作れるでしょう。
効果⑥:人望が集まる
ここまでみてきたように、徳を積むと人間関係によい影響があらわれます。
これまでの友情も深まり、結婚のきっかけをつかめる人も多いでしょう。
それは徳を積む生き方によって人望が集まるからです。
今まで付き合いのなかった人からも、尊敬や信頼が得られ、人望が集まります。
徳を積むと気持ちが明るくなり、表情も変化します。
明るい人はそれだけでも人を惹き付けます。
人望が集まるのは徳を積むことで人生にあらわれるよい影響と言えます。
効果⑦:自信がつく
自信がつくことも、人生にもたらされる影響のひとつです。
人望も集まり、人から感謝される機会が増えるため、自分を肯定できるようになるでしょう。
自分の行いに自信がつき、堂々とした生き方ができるようになります。
効果⑧:毎日が楽しめる
毎日が楽しめるようになるのも、徳を積むことで人生にあらわれる影響と言えます。
気持ちが前向きになれば、毎日が楽しめるようになります。
小さなよいことに感謝し、妬みやひがみを持たない生き方は小さな幸せを集める生き方と言えます。
よいことに目を向け、毎日を過ごすので、自然と日常生活に喜びが増えるようになります。
徳を積む生き方をする20の方法
それでは徳を積む生き方とはどのような生き方を言うのか考えてみましょう。
日々の生活のなかで、ちょっとしたことを心がけるだけで徳を積む生き方は実践できます。
大切なことは人も自分も尊重し、大事にする気持ちです。
- 人を差別しない
- 相手のことを思いやる
- 悪口は言わない
- 言葉遣いに気を付ける
- 人の幸せを喜ぶ
- 人のために力を惜しまない
- なまけない
- 掃除をする
- お参りをする
- 感謝の気持ちを忘れない
- 見返りを期待しない
- 嘘をつかない
- 寄付や募金をする
- ボランティアをする
- モラルを大切にする
- 謙虚な姿勢を大切にする
- お金にこだわらない
- 親切にする
- 欲深さを持たない
- 人の話をよく聞く
方法①:人を差別しない
まず、心がけたいことは、人を差別しないことです。
見た目や肩書き、生まれや収入など、人は多くの違いを持っています。
人も自分も、違いを受け入れることが大切です。
相手を尊重し、敬意を払うのは徳を積むためにとても重要な姿勢と言えるでしょう。
いろいろな違いで人を差別せず、誰にたいしても平等に接するようにしましょう。
また、自分にとって利益になるかどうかで、人を判断するのもよくありません。
徳を積む生き方をするためには、差別をせず、誰のことも尊重できるように心がけましょう。
方法②:相手のことを思いやる
相手を思いやる生き方も大切です。
思いやりの気持ちが足りないと、人よりも自分の都合や感情を優先する生き方になってしまいます。
自己中心的な考え方からは、徳を積む行動は生まれません。
思いやりの気持ちがない人は、自分の利益や都合を優先することが多くなり、人に席を譲ったり、配慮することができなくなってしまいます。
徳を積む生き方をするためには、まず相手を思いやるところから始めましょう。
方法③:悪口は言わない
人の悪口を言わないようにしましょう。
影で人の悪口を言うのは、よい行いと言えません。
人には長所があれば短所もあるものです。
悪いところをあげて、傷つけるような悪口は言わないように心がけます。
相手のよいところを伸ばすようなつきあい方を心がけるとよいでしょう。
もし、相手が間違った行いをしていたり、蜜を踏み外しているときはどうでしょうか。
そんなときは悪口ではなく、正しい道へ導く行為が必要です。
本当によくない面があるときは、相手を思いやりきちんと注意やアドバイスを行うようにしてみましょう。
人の悪いところや悪事を、見て見ぬふりをするのも、悪口と同じように徳を積む生き方には反する行いと言えます。
方法④:言葉遣いに気を付ける
言葉遣いに気を付けましょう。
乱暴な言い方は、それだけで人を傷つけたり、ないがしろにしてしまうものです。
乱れた言葉遣いは、よくない行動や人間関係をひきつけてしまうでしょう。
よい行いを守るためには、まず自分の口から出る言葉をしっかりコントロールするように気をつけましょう。
相手を尊重する態度を心がけるには、対峙する相手にふさわしい丁寧なことばを選びぶことが大切です。
方法⑤:人の幸せを喜ぶ
徳を積む生き方を心がけるには、人の幸せを喜ぶことも大切です。
人の幸せはときに妬みやひがみなどのネガティブな感情につながります。
相手を尊重するとともに、自分のこともないがしろにするのは徳を積む生き方とは言えません。
人と自分は違うことをしっかり心に刻みましょう。
人と自分が違う人間であり、それぞれに尊重すべき存在だとわかれば人の幸せも素直に喜べるはず。
人の幸せを妬まず、一緒に喜ぶようにしましょう。
方法⑥:人のために力を惜しまない
人のために力を惜しまないことも大切です。
自分の都合を優先したり、力を出し惜しんで、人のために働かないことは徳を積む生き方と呼べません。
徳を積む生き方を心がけるためには、人のために力を尽くし、自分を他人を活かすために使いましょう。
方法⑦:なまけない
何事にも怠けない態度を心がけましょう。
徳を積むためには、今生きていることに感謝できる気持ちが大切です。
多くの人の助けや生き物の犠牲の上に自分が生きていることを実感してみてください。
そうして与えられた命を、一生懸命使うことが大切です。
だらだらと怠けた時間の使い方は、自分を生かしてくれているすべての存在に失礼だと心得ましょう。
生かされている自分を自覚できれば、人生を無駄にせず使いきろうという気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
怠け心は徳を積む生き方とは正反対の生き方といえるのではないでしょうか。
方法⑧:掃除をする
日頃から身の回りをよく整えることも大切です。
掃除は身も心も清められ、生き方にハリが出ます。
またごみ拾いや、近所の掃除など、世間の役に立つこともできるため徳を積むよい行動としておすすめです。
方法⑨:お参りをする
寺社仏閣など、信仰の場所にお参りをするのもよいでしょう。
ご先祖様のお墓参りもおすすめです。
人は自分一人で生まれ、生きてきたわけではありません。
多くの目に見えない助けや、人の支えがあり今日があります。
徳を積む生き方を心がけるには、そうした感謝の気持ちを祈りに変えて表現することが大切です。
お参りをすることで目に見えている支えだけでなく、目に見えないものへの感謝と、謙虚な気持ちをもちましょう。
方法⑩:感謝の気持ちを忘れない
感謝の気持ちを忘れないことも大切です。
人は、すぐに感謝を忘れ、自分一人で生きてきたような錯覚に陥ります。
見えるもの、見えないものを含めた数々の支えや好意を忘れ、自分の手柄だと感じてしまうことも多いでしょう。
常に自分を客観視し、ささいなことでも感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
方法⑪:見返りを期待しない
徳を詰むときに重要なポイントは、見返りを求めないことです。
徳を積むことで人生によい影響があるとしても、それを目的によい行いをするのは損得勘定で動くことと変わりありません。
仮に徳を積むよう、心がけていたとき、なんの影響も感じられなくても、ひたすら善行を続けることが大切です。
徳を積むことは、引き換えにごほうびを期待することではありません。
見返りを求めないように心がけましょう。
方法⑫:嘘をつかない
嘘をつかないことも大切です。
嘘をつくことや人を騙すことは、徳を積むどころか、悪事に連なる行いです。
つまらない見栄や意地のために嘘をつくことがないようにしましょう。
人との約束を大切にすることも同じです。
自分の甘さで、人の時間を奪ったり、ふりまわす行動はやめましょう。
嘘は人の信頼を裏切り、人望をなくしてしまう行動です。
徳を積むどころか、積んだ徳すら損ねてしまうことを忘れないようにしましょう。
方法⑬:寄付や募金をする
寄付や募金をすることもよい方法です。
徳を積む方法として、昔から喜捨やお布施は知られています。
喜捨を集めて公共事業に力を注ぐ寺社仏閣もたくさんありました。
現代でも、信仰心からお布施をするのもよいですが、今は寄付や募金の制度が整っています。
そうした制度を活用し、寄付や募金を心がけて見ませんか。
困っている人たちに役立てられるような寄付や募金は、自分が直接助けにいけないときでも有効な支援になるはず。
お金を寄付したり、募金をすることは人のために役立つ行為です。
徳を積む生き方をするには、積極的に募金や寄付をしてみましょう。
方法⑭:ボランティアをする
ボランティア活動もおすすめです。
困っている人の役に立つことは、徳を積むよい行いと言えます。
災害で支援が必要な地域や高齢者の介護など、人の手が必要なところはたくさんあります。
自分にできることを探し、ボランティア活動に参加してみましょう。
方法⑮:モラルを大切にする
モラルを大切にすることも、徳を積む生き方につながります。
法律だけでなく、道徳と言える社会のルールを重視し、人の道に外れない生活を心がけましょう。
自分の中にある良心の声を聞き分け、従うようにしてみませんか。
方法⑯:謙虚な姿勢を大切にする
日頃から、謙虚な姿勢を大切にすることもポイントです。
偉ぶらず、相手を立てる謙虚な態度を保ちましょう。
人はときに人を見くびったり、自分を強く見せようと高圧的な態度をとってしまうこともあります。
徳を積む生き方を志すときは、自分よりも相手を尊重できるように謙虚な姿勢を大切にしましょう。
方法⑰:お金にこだわらない
お金にこだわらないことも大切です。
お金に執着を持つと、欲が深くなり徳を積むことはできません。
人を出し抜いてもお金を稼ごうとしたり、損得勘定で行動してしまいがち。
お金にこだわらない生き方を心がけましょう。
方法⑱:親切にする
困っている人に親切にするようにしましょう。
高齢者や妊婦さんには席を譲るようにしましょう。
小さな親切は心がけ次第です。
ちょっとしたことで困っている人を見て見ぬふりをせず、親切にするように心がけて見ませんか。
小さな善行は徳を積む生き方に欠かせない行動です。
方法⑲:欲深さを持たない
徳を積む生き方には欲をコントロールすることが大切です。
お金以外でも、人はさまざまな欲を持っています。
物だけではありません。
名誉を欲することや、権力への欲も代表的な人間の欲と言えます。
徳を積む生き方を心がけるには、こうした欲をきちんとコントロールすることが大切です。
欲しいものに執着して欲しいほしいと欲深さを強くしていませんか。
もっと素敵な彼氏が欲しいと思ったり、出世を望むことで、人を羨むことになっていませんか。
まずは自分の手の中にあるものをしっかり見つめ、肯定してあげましょう。
今あるもので満足できる心を育てることが、欲深さをコントロールする第一歩です。
欲深さにのみ込まれないよう心がけましょう。
方法⑳:人の話をよく聞く
日常的な心がけとして、人の話をよく聞くことも大切です。
相手の言葉に耳を傾ければ、相手の気持ちがわかり、思いやりをもって接することができます。
自分以外の価値観に気づくことにもつながります。
日とのために役立つよい行いをするためには、自分のことだけ見ていては始まりません。
より広い視野で、他人の気持ちを想像したりで共感してみることが必要です。
そうした想像力を育てるためにも、人の話をよく聞くように心がけましょう。
徳を積むことで幸せをつくろう
徳を積むという言葉から、どのようなイメージを持ちますか。
善行を積めば、幸せになれると教えてくれる昔話は数えればキリがありません。
しかし、徳を積む生き方は、幸せを目的にして心がけることではありません。
よい行いの見返りに幸せになれるというギブアンドテイクの考えとは違う思想に基づく考えだという点を押さえておきましょう。
人のために、生かされた自分の命をしっかり使うことで、よい行いを実践する生き方が大切です。
このような、思いやりや誠実さによる生き方は、結果的に多くの人の心をつかむでしょう。
訪れる幸せは徳を積む生き方のおまけのようなもの。
振り返ってみたときにわかる、誰に恥じることもない堂々たる人生こそ徳を積むことそのものと言えるのではないでしょうか。
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