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「思考停止」の意味とは?

思考停止意味

「思考停止」はよく耳にするワードですが、「思考停止」の意味をきちんと理解していますか?
「思考停止」は、自ら物事について判断や思慮を巡らせるのを放棄することを指します。

「思考停止」に陥るきっかけは人により異なるようです。
また、オーソリティや憧れの存在の発言や振る舞いを、盲目的に信じ込んでしまうことも「思考停止」と呼ばれます。

ある存在にのめり込むことは、自らの考えを手放しているに等しいめです。

思考停止した人の特徴

思考停止特徴

思考停止した人とはどんな特徴が見られるのでしょうか。
思考停止の特徴を知っていきましょう。

  1. 何かを妄信している
  2. 疑問を覚えることがない
  3. 分からないことをすぐ他の人に聞く
  4. 運動嫌い
  5. 後ろ向き志向
  6. 「忙しい」が口癖
  7. 過去の過ちに囚われている
  8. 陰口ばかり言う

特徴①:何かを妄信している

思考停止した人は何かを妄信していることが多いようです。
それは会社の上司や憧れの芸能人、信仰かもしれません。

自らの中の特別な存在である人などが、発する言葉は絶対だと錯覚しています。
「上司がこう言ったんだから、それが正しい」「あの芸能人がおすすめサプリだから間違いない」など特別な存在を信じ切っています。

何かに妄信している人は特別な存在の言葉に善悪があるかもしれないこと気づくことができないのです。
何かを信じることは素晴らしいことですが、妄信は周りが見えないため、思考停止している状態と同じと言えるでしょう。

特徴②:疑問を覚えることがない

会話をしていて話しが食い違ったり、意見が合わないなどがあると人は疑問を覚えるものです。
しかし、思考停止している人は会話している相手の言葉に疑問を覚えることはありません。

ただ会話を聞き流しているだけなので、自分の意見なんて思いつきもしないのです。
こういったタイプの思考停止いた人は、会議などでも自らの意見を発表することはないでしょう。

また、自らの意見を主張したところで無意味だと斜に構えている人もいます。
頭を回転させなければならないタイミングで、あえて回転させることすらしない人も思考停止した人と言えます。

特徴③:分からないことをすぐ他の人に聞く

思考停止した人は、頭の回転がかなり鈍いものです。
何か分からないことがあっても、すぐに案は思い浮かびません。

もう少し頭をひねれば浮かびそうなことも、思考しているうちに面倒くさくなってしまうので、すぐに他の人に意見を求めてしまいます。
そういったことを何度も繰り返すうちに、自らの思考を鈍らせているのです。

また、他の人の意見でアクションを起こした際に、失敗したら責任を取ることはなく、それすらも他の人のせいにしてしまいます。
思考停止を避けるには、自分の頭は自ら回転させた方がいいでしょう。

特徴⑤:後ろ向き志向

物事をいつも後ろ向きに考える傾向が強い人も思考停止した人の特徴に見られます。
後ろ向き志向の人は、起きてもいない事なのに「こうなったらヤバイ」「ああなったらまずい」など良くない方向にばかり考えてしまいやすいです。

いざ、蓋を開けてみたらイメージしていたことは起こらなく、勘ぐり過ぎだったということもしばしば
この状態に陥りやすい人も、思考停止と言える状態です。

物事を冷静に見れば後ろ向きな意見ばかりでなく、前向きな意見も生まれるはずです。
ですが、強迫観念が強すぎるため、それ以上のイメージが付かないのも立派な思考停止と言えます。

特徴⑥:「忙しい」が口癖

何かにつけて「忙しい」と口に出していませんか?
「忙しい」が口癖の人も思考停止である可能性が高いです。

確かに、ビジネスやプライベートなど、こなすべき用事が山積みで忙殺されているかもしれませんが、それをただの言い訳にしているのかもしれません。
多忙ならば効率よく動くことを考えるべきですが、「忙しい」を免罪符に思慮を巡らせることを心が放棄しています。

「忙しい」が口癖になっている人は、ストレスなどが原因で思考停止状態になっているのでしょう。
多忙でも休息は必要ですよ。

特徴⑦:過去の過ちに囚われている

過去の過ちから何かを学ぶことができず、過ちに囚われたままの人も思考停止状態でしょう。
ふとした瞬間に、過去の過ちがフラッシュバックし、その度に凹むことがあるかもしれません。

また、同じ過ちを繰り返すかもしれないと、ジレンマを覚えるともあるはずです。
しかし、そんな非生産的なことばかり考えて、生産的なことがイメージできないのは思考停止状態です。

過去の過ちは学ぶための経験だと、切り替えていきましょう。

特徴⑧:陰口ばかり言う

他人の陰口ばかり言っている人も思考停止した人です。
陰口は非常に非生産的な振る舞いと言えます。

他人のウィークポイントしか目が行かなかったり、他人の噂しか興味がない人は、物事のルーツを捉えることができません
見たまま聞いたままを鵜呑みにしては、何も発展はしないのです。

陰口ではなく、関係をどう良好にしていくか思慮を巡らせることが、思考停止を防ぐ方法です。

思考停止する原因

思考停止原因

思考停止する要因は様々ありますが、どんなときに陥るのが多いのでしょうか。
思考停止する原因を探りましょう。

  1. ストレス
  2. 多忙すぎる
  3. 目指すべきところが分からない
  4. 日常に変化がなさすぎる
  5. ネット依存

原因①:ストレス

現代はストレス社会とも呼ばれ、今を生きる人たちはストレスは切っても切れない糸で結ばれています。
特にビジネス上のストレスは心身ともに多大なダメージを与えかねません。

働く私たちにとって、上からの言いつけを尊守するため、自らの主張を飲み込むシーンは日常に刷り込まれています。
しかし、こういった状況が継続すると知らず知らずのうちに、思考停止なってしまいます。

ビジネスストレスは、思考停止の引き金になるとみて間違いないでしょう。

原因②:多忙すぎる

寝ても覚めてもやるべきことが多すぎて、一息つきたいけど時間も心にも余裕がないことはないでしょうか。
人はそんな状況に置かれると、じっくり思慮を巡らせる余裕すら見失ってしまいます。

思い悩む暇すらないのが続くと、近からず遠からず頭がパニック状態になることもあるのです。
一度、パニック状態に陥り考察するのをやめてしまうと、脳が正しい判断が出来なくなり思考停止状態となります。

こうなってしまっては、改善を試みたところで症状が悪化してしまうだけです。
ここまでの症状が見られたときは、自分で対処するのではなくメンタルクリニックに受診するのが正解でしょう。

原因③:目指すべきところが分からない

人は目標があると成し遂げるために、目標への近道は何か、足りないものはないかなど様々なこと分析します。
しかし、ビジネスやプライベートでの目標がない場合、ただ目前にある物事だけを消化することになります。

平穏な毎日を素晴らしいことかもしれませんが、脳は使わないと感覚が鈍ってしまい思考停止しやすくなるのです。
思考停止は直感や感受性の成長を止めてしまうことにも繋がりかねません。

小さな目標からでも良いので、目標設定しましょう。

原因④:日常に変化がなさすぎる

思考停止する原因は日常に変化がなさすぎるのも原因です。
起床して、オフィスに向かいビジネス終わりはまっすぐに帰宅、就寝する。

このルーティーンを毎日ただただ繰り返すことは、思慮を巡らせなくとも身に付いた習慣ですから容易くこなせるはずです。
思慮を巡らせることのない生活をしてしまうと、感情表現も乏しくなり、普段の生活の記憶すら忘れやすくなってしまいます。

例えば昨日の何をしたか何を食べたか思い出せない、気付けばまた週末を迎えていたなど、思い当たる節があれば思考停止状態になっているかもしれません。

原因⑤:ネット依存

最近では、分からないことをスマホでググれば簡単に情報が見つかる時代になっています。
知らないことを知ろうとする姿勢は素晴らしいことですが、何でもネットに頼りきりではいけません

確かにネットで調べたほうが遥かに早く、知りたい情報を得られます。
しかし、ネット任せでは自らの頭を回転させる必要はないため、思慮を巡らせようとも思えなくなってしまいます。

ネットも時には情報に誤りがあることもあるのです。
自ら調べる努力をして、ネットは情報収集の手段として使うことが思考停止を防ぐことになるでしょう。

思考停止に繋がる言葉

思考停止ワード

ビジネスシーンなどで会話をしていて思考停止に陥る言葉を使ってしまうことがあります。
思考停止に繋がる言葉を見ていきましょう。

言葉①:「いつもこうだから」

ビジネスでその職場で長く勤めている人が言いがちなワードが「いつもこうだから」ではないでしょうか?
例えば、効率の悪いやり方や利益にならないような案件について、これでいいのかと問うシーンなどで使われやすいワードです。

会社のためを思っての主張を言われたのに変化するのを恐れて「いつもこうだから」で済ませたのでしょう。
しかし、「いつもこうだから」と片づけてしまっては、ビジネスへの意欲も下がってしまいますよ。

言葉②:「私○○なんだよね」

「私○○なんだよね」というワードは、プライベートでもビジネスでもよく使用するワードです。
主に女性が使うことが多いのではないでしょうか。

こういった発言は、目の前にある物事から回避するためや、周りに察してほしいとき使っているはずです。
物事から逃げたり、察してもらって周りから手を差し伸べられていては、自分で考えることを放棄することになり思考停止に陥るのです。

言葉③:「無理だから」

なんでも「無理だから」と拒絶したりしていませんか?
「無理」というワードは、物事の改善のチャンスや自らの成長のチャンスを奪いかねないワードです。

「無理」が口癖の人は臨機応変に対応する能力に欠けていたり、すでに思考停止している可能性があります。
やってもいないのに無理と決めつけないで、挑む姿勢が大切です。

言葉④:「空気読んだから」

場の雰囲気で意見をころころ変えることはありませんか?
そういった人は「空気を読んだから」ということがあります。

その場の雰囲気を壊さないために、場の空気を読むことは良いことかもしれません。
しかし、空気を読み過ぎて自らの主張を覆してしまうのは良くない傾向です。

他人の意見に合わせてばかりいたら考える必要性がなくなり、思考停止は避けられませんよ。

言葉⑤:「絶対○○だから」

自分の判断が絶対的に正しいと信じて疑わないことって誰しもあるはずです。
しかし、あまりに盲目的に信じ込んでしまうのは思考停止の危険性があります。

物事に絶対は存在しません。
「絶対○○だから」と言っていては、それが覆されたとき衝撃的過ぎてさらに思考停止になるので気を付けましょう。

言葉⑥:「しょうがない」

「しょうがない」というワードは、結構使っている人が多いはずです。
何かミスをしたり、バスが遅れて遅刻したり、チャレンジしたけどダメだったなど「しょうがない」で済ませていませんか?

第三者から「しょうがない」と言われても、当事者である自分が「しょうがない」で済ませてはいけません
本来はミスや過ちが生じたときに、その経験を活かし、今後どう対処していくか考えていくべきなのです。

「しょうがない」で考えることをあきらめていたら思考停止は免れないでしょう。

言葉⑦:「時間ないから」

何か新しいことを始めたり、誰かに誘われたりしたときに「時間がないから」「忙しいから」と言っていませんか?
このワードも日常的に使いがちなワードです。

「時間がない」はそれを言い訳に、思慮を巡らせることすら諦めている状態です。
思考を手放すことは思考停止に近づく行為でもあります。

言葉⑧:「みんなやってる」

何かを始めたり決断したりするときに、「みんなやってる」で決めていることはありませんか?
「みんなやってる」は自らの主張ではありません

流行のファッションや趣味など、自ら納得して取り入れることは良いことです。
しかし、ただ周りがやっているからそれで良いという考え方は、自分で考えることは放棄して周囲に流されているだけです。

周りと同じで安心するのは、思考停止しているからかもしれません。

思考停止の状態から抜け出すコツ

思考停止改善

思考停止に陥ってしまったらどうすれば抜け出せるのでしょうか。
思考停止から抜け出すコツを見ていきましょう。

  1. 休息をとる
  2. 思考停止したきっかけを知る
  3. すべきことに順位をつける
  4. 目標設定する

コツ①:休息をとる

思考停止していると覚えたのなら、休息を取りましょう。
休息する時間がないのなら、その場で深く深呼吸してみてください。

時間に追われていたり、焦っていたりして強迫観念を感じていては、まとまるものもまとまりません。
休息や深呼吸で一度、落ち着いて冷静になることで、頭の回転が戻ってくるはずです。

コツ②:思考停止したきっかけを知る

落ち着きを取り戻せたら何故、思考停止に至ったかきっかけを探りましょう。
きっかけを知ることで、今後また思考停止に陥らないように対策ができます。

もし、多忙がきっかけなら為すべきことをメモに書き出してみると、良いかもしれません。
また、ネットで情報過多になったのが原因なら、ネットに頼りきりにならないように気を付けましょう。

コツ③:為すべきことに順位をつける

為すべきことをメモに書き出したのなら、それに順位を付けていきましょう。
優先順位を付けることで、スケジュールが組みやすくなります。

また、この時の順位は自らの気持ちを尊重した順位にしてください。
他人の価値観に合わせた優先順位では意味がないのです。

コツ④:目標設定する

思考停止から抜け出すには、目標設定もおすすめです。
まずは長期的な目標ではなく、短期間で達成できるような目標が良いでしょう。

ハードルは最初から高いと挫折しやすく、意欲をそぎかねません。
低いハードルから徐々に上げていくのが長続きしやすく、思考停止にもなりにくいでしょう。

思考停止から抜け出して成長する方法

思考停止から成長

思考停止から抜け出せたら、自らを成長させるチャンスです。
成長する方法を学びましょう。

  1. 疑問を抱く癖を持つ
  2. 自分ならどう動くか考える
  3. 自らを客観視する
  4. 長期的な目標設定
  5. PDCAを意識する

方法①:疑問を抱く癖を持つ

思考停止から抜け出し、自らを成長させたいのなら、物事に対して疑問を抱く癖を持ちましょう。
いつもの日常やビジネスで習慣となっていることが、ただ習慣だからしていただけで実は何の意味もないことだったということもあり得るのです。

そういったことに気づき、改善するにはどうしていいのか思慮を巡らせることで脳は活性化され、発想力も鍛えられるのです。

方法②:自分ならどう動くか考える

ニュースや人の話を聞いているときに、自らがその立場に立たされた時、自分ならどう動くか考えてみましょう。
相手の立場をイメージすることで、見識を広めることも可能です。

また、思慮を巡らせる癖も身に付くので、再び思考停止になりにくいのです。

方法③:自らを客観視する

思考停止から成長するには、自らを客観視することも重要です。
自分の行動を振り返り、なぜあんなアクションをしたのか思慮を巡らせてください。

客観視することで、今まで知らなかった自分の癖やこだわりなどに気づくかもしれません。

方法④:長期的な目標設定

思考停止から抜け出すためには短期的な目標設定が効果的ですが、そこからさらに成長していくためには長期的な目標設定が必要です。
長期的な目標設定はそこに至るまでに様々な方法や手段を考え抜いて実践する必要性があります。

そのために常に思慮を巡らせるので、脳にいい刺激を与えてくれます。

方法⑤:PDCAを意識する

PDCAは、Plan=計画、Do=行動、Check=評価、Act=改善の頭文字をとったもワードです。
PDCAを意識することは目標達成におおいに役立つことでしょう。

また、これにより自然と思慮を巡らせる癖も付きやすくなりますよ。

思考停止は考えることで防げる

思考停止予防

思考停止している人は、イメージしているよりも存在し、自分では気づいていない人が多いはずです。
ビジネスでのストレスが原因だったり、スマホの普及で簡単に情報が手に入るのが原因だったりと、理由は様々です。

しかし、思考停止は自分の脳を使うことで簡単に防ぐことができます
思考停止している人は一度、一息ついて落ち着いてから思慮を巡らせてみてください。

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ライター
noel編集部

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