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結婚の平均年齢は男性31.1歳、女性29.4歳

結婚の平均年齢が高くても結婚できる

初めて結婚をするという人の平均年齢が年々高くなっていっていることは、日々のニュースでも報じられていたり、自分自身や身の回りの人も以前に比べれば結婚する年齢が高くなっていると実感したりする人もいるでしょう。

厚生労働省が発表している『人口動態統計特殊報告』によると、平成27 年の平均初婚年齢は、夫31.1 歳、妻29.4 歳となっています。
平成7 年は夫28.5歳、妻26.3歳で、平成17年は夫29.8歳、妻28.0歳なので、10年前・20年前と比べると「晩婚化」が進んでいると言えます。

この晩婚化も要因となって、女性が生涯に産む子どもの数が減ることによる出生率が低下し、少子高齢化なども社会問題となっています。
しかし晩婚化によって生じる問題は「結婚が早ければいい」と単純にそうとも言い切れない複雑な問題を抱えています。

結婚は個人の自由であり、人生を大きく左右する一大イベントでもあります。
他人がとやかく言うことでも、安易に考えることでもありません。

この問題を個人で解決することはできないので、まずはこの結婚の平均年齢が高くなっているという事実について理解することが必要なのではないでしょうか。

厚生労働省『人口動態統計特殊報告』

男女200人にアンケート!理想の結婚年齢

現在男女ともに晩婚化が進んでいると言われていますが、みなさん理想としてはいくつで結婚したいと思っているのでしょうか?
まずは、男女200人に理想の結婚年齢を聞いてみました。

Q.何歳で結婚したい?

グラフ_何歳で結婚したい?男性100人へのアンケート
グラフ_何歳で結婚したい?女性100人へのアンケート

男性の理想の結婚年齢は27〜30歳が40%、続いて30〜33歳が25%という結果になりました。
一方女性の理想の結婚年齢は男性と同じく27〜30歳が41%と一番多かったですが、続いて24〜26歳が34%となっています。

やはり出産を考えると、20代後半には結婚しておきたいと考える女性が多いのかもしれませんね。

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男女200人に聞いた!その歳で結婚した理由とは

結婚の平均年齢は約30歳、理想は20代後半〜30代前半とのことでしたが、実際に結婚する年齢はどうなのでしょうか?
今回は、男女200人に何歳で結婚したか、またなぜその年齢で結婚したか理由を聞きました。

Q.あなたは何歳で結婚したかと、その歳で結婚した理由を教えて

男性のコメント

26歳。妻が30歳になる誕生日に腹を括りプロポーズをした。(26歳)

32歳。付き合って1年で結婚に至った。年齢的にこれ以上は伸ばせないと感じた為。(36歳)

31歳。付き合い始めて、1年と少し経った頃で、互いに30歳を越えていた事もあり、将来の家族設計を考えて、そろそろかと思い、結婚に至りました。(37歳)

24歳。できちゃった婚になります。相手が妊娠したので。(38歳)

28歳。転勤の話が出たのでそろそろ結婚するかという話になった。(35歳)

女性のコメント

28歳。私が30近いので、自然と結婚しようという流れになりました。(31歳)

23歳。同棲して1年で妊娠して、それがキッカケです。(35歳)

28歳。付き合って5年の時に仕事で転勤の話が出て遠距離になりそうだったので、このまま遠距離で付き合っていくのか結婚して転勤先を配慮してもらうか聞き、それなら結婚しようという流れになりました。(35歳)

27歳。3年付き合っていたこともあり、適齢期かと感じていた。主人の両親からも結婚を勧められていた。(35歳)

24歳。付き合って4年で相手が年上でいい年になってきたのでそろそろ子供が欲しいとなって結婚することに。(28歳)

やはり男女ともに30歳をひとつの目安として考える声が多かったです。
付き合っている間に結婚適齢期になり、自然な流れや転勤をきっかけに結婚を決めるよう。

自分がまだ若くても相手が年上で適齢期だったり、妊娠がきっかけの場合は20代前半でも結婚を決めているようですね。
特に女性が年上のカップルの場合、女性の年齢に合わせて結婚を考える男性が多かったです!

では次は、結婚の平均年齢が高くなっている理由について詳しく見ていきましょう。

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結婚の平均年齢が高くなっている理由 

結婚の平均年齢が高くて婚約できない

世の中が変化することで、結婚観もその流れに合わせて変わっていきます。
結婚の平均年齢が高くなっていることも、その世の中の流れの変化による理由があります。

  1. 女性の社会進出
  2. 仕事やプライベートの充実を望む人が増えた
  3. 経済的に余裕がない
  4. 出会いの減少

以上4つの結婚の平均年齢が高くなっている理由を、それぞれ詳しくみていきます。

理由①:女性の社会進出

女性の大卒率が高くなり、新卒で就職して正社員で働く女性が増えました。
以前、女性は「就職しても結婚して退社して専業主婦になる」というパターンが多かったのですが、女性の生き方は多様化し、特に社会進出する女性の割合はどんどん高くなっています

「結婚より仕事」「今は仕事が大事」と思う女性が増えたこと、自分一人が暮らして趣味なども楽しめる給料を得られるようになったことで、結婚する必要性が感じられなくなったため、若くして結婚する女性は少なくなり、結婚の平均年齢が高くなったのです。

理由②:仕事やプライベートの充実を望む人が増えた

女性の社会進出とも関係がありますが、「結婚して家庭を持つこと」が人生においての幸せや目標だと感じる人は少なくなっています。
仕事にやりがいを感じている、趣味や遊びなどプライベートを優先させたいと思う人は、結婚するとそれが制約されてしまう気がするので、そもそも結婚したいと思わないのです。

恋人がいても結婚を意識するわけでもなく、周りにも同年代で結婚している人が少ないと焦ったり結婚に実感が湧くこともありません。
そうすると結婚を現実的に考えることがなく、結婚しない人が増えて、その結果として結婚年齢が高くなっているのです。

理由③:経済的に余裕がない

大学を卒業して新卒正社員で就職し、そのまま同じ会社で定年まで働き続けるのはむしろ珍しいことになりました。
一時期の就職氷河期のように、就職することが困難な時代というわけではありませんが、それでも一流企業に就職できることは今の時代も大変で、せっかく就職しても転職を繰り返す人もいます。

働こうとしても非正規での雇用だったり、十分な収入を得ることができない、将来にわたって安定した収入を確保していける自信がないという人が増えています。
そのために経済的に余裕がないことから結婚はできないと思っている人が増えていることが、結婚の平均年齢が高くなっていることの原因です。

④:出会いの減少

両親や会社の上司などが主導となって結婚を勧める「お見合い」をする人は減り、自分が結婚したいパートナーを見つける恋愛結婚が主流になっています。
結婚パーティーなどの婚活やSNS、出会い系のアプリなどが新しい出会いの場として広まってきてはいますが、それは結婚願望がある人が自ら行動しないといけません。

恋愛相手を見つけるコミュニケーション力や行動力が必要になり、そのことが億劫だったり苦手とする人にとっては「そこまで頑張って結婚しなくてもいいや」という考え方になっていることが、結婚の平均年齢が高くなっている理由です。

結婚の平均年齢が上がっているだけではない!生涯未婚率も増加中 

結婚の平均年齢が高いと結婚しなくなる

総務省統計局の『国勢調査報告』により算出したデータによると、2015年度の男性の生涯未婚率は23.37%、女性の生涯未婚率は14.06%となっています。(注:50歳時の未婚割合)
1980年の時点では男性の生涯未婚率は2.60%、女性の生涯未婚率は4.45%なので、男性は約9倍、女性は約3.2倍に増加しています。

結婚の平均年齢が高くなっているだけでなく、そもそも結婚すらしないという人が増えているのであり、「人生で一回は結婚するもの」という概念自体が薄くなっていることがわかります。

世間体や経済的な問題で結婚する人が一定数いた時代から変化し、先ほども述べたように結婚する必要性が感じられなくなってきたことが理由のひとつです。
結婚したくてもできない人だけでなく、自ら未婚を選ぶ人が増えたということになります。

未婚のままでいることが悪いと思う人は、「結婚適齢期」と言われる年代の人たちにはほとんどいないでしょう。
女性の社会進出などは良いことだと言えますが、結婚の平均年齢や生涯未婚率が高くなっていることは、非正規雇用などで経済的な格差が広がってきたこと、少子高齢化や待機児童など、今の日本の問題を映し出しているのです。

総務省統計局『国勢調査報告』

地域差はある?都道府県別に見る結婚の平均年齢 

結婚の平均年齢が高くなる

厚生労働省の人口動態統計特殊報告の『都道府県別にみた夫・妻の平均初婚年齢の年次推移』によると、2009年の平均初婚年齢の高い都道府県TOP5は以下の通りです。

順位
1位 東京都(31.6歳) 東京都(29.7歳)
2位 神奈川県(31.1歳) 神奈川県(29.2歳)
3位 同率 埼玉県・千葉県・山梨県(30.8歳) 同率 埼玉県・京都府(28.9歳)
4位 同率 千葉県・長野県・大阪府(28.8歳)

夫は、1位東京都(31.6歳)、2位神奈川県(31.1歳)、同率3位埼玉県・千葉県・山梨県(30.8歳)となっています。
妻は、1位東京都(29.7歳)、2位神奈川県(29.2歳)、同率3位埼玉県・京都府(28.9歳)、同率4位千葉県・長野県・大阪府(28.8歳)となっています。

TOP5のほとんどが東京などの首都圏で、地方よりも人口の多い都市部の方が平均年齢が高いと言えます。
このことから、家賃や生活費が高い首都圏では、経済的に結婚できないと考える人や待機児童の問題などで子どもが欲しいと考えていない人が多くいることが、より晩婚化につながっていると考えられます。

特に女性に関して言えば、地方では女性の正社員での雇用や男性と同じ給料をもらえるような仕事が少ない地域もあり、女性の正社員での就業率や仕事への考え方、そこからくる結婚観が都市部と地方で違ってきます。

他にも、親との同居や近居、出産や子育てのやりやすさや価値観、地域の伝統などが違ってくるためということがあげられます。
地方は土地や家屋が広いので、親との同居や同じ敷地内に家を建てられたりすることで住居費が低く抑えられます。
親が近くに住んでいるなら、親の手を借りて子育てをすることもできます。

また、地域のつながりが強かったり、世間体を気にしたりすることもあるので、結婚に対するプレッシャーも首都圏より地方に住んでいると強く感じることもあるでしょう。

地方から都市部に上京してきた人は、地元にいる友人は若くして結婚している人やすでに既婚者の人が多く、今いる都市部の同世代の人は結婚が遅かったり未婚の人も珍しくないという状況ではないでしょうか。

以上のように、データで見ても、または自分の周辺環境を見ても、首都圏と地方とで結婚の平均年齢に地域差があることを実感することができます。

厚生労働省『人口動態統計特殊報告』

結婚に適した年齢は意外に早い!男性・女性それぞれの適齢期とは

結婚の平均年齢が高いと出会いが少ない

時代は変わったのだし、「焦って結婚する必要はない」「何歳で結婚してもいい」「その気になったらいつでも結婚できる」と思う人も多いでしょう。
しかし、いわゆる「結婚適齢期」は意外に早いのです。

結婚に適した年齢について、次の考察をみていきましょう。

男性は35歳を過ぎると結婚できる確率が激減する

総務省発表の国勢調査によると、年齢が上がるにつれて未婚割合の減りが少なくなっていると言えます。

2015年の未婚率の具体的な数値をご紹介します。

  • 25歳~29歳:男性は72.7%、女性は61.3%
  • 30歳~34歳:男性は47.1%、女性は34.6%
  • 35歳~39歳:男性は35.0%、女性は23.9%

1985年の未婚率の具体的な数値をご紹介します。

  • 25歳~29歳:男性は60.6%、女性は30.6%
  • 30歳~34歳:男性は28.2%、女性は10.4%
  • 35歳~39歳:男性は14.2%、女性は6.6%

2015年になると、35歳を超えると女性はおよそ4人に1人が未婚ですが、男性の場合はおよそ3人に1人が未婚となっています。
今は特に男性の場合、30代になってからが結婚するかしないかのターニングポイントだということが考えられます。

これが30年前は男性も30代になる前に半分以上の人が結婚しており、結婚するかしないかのターニングポイントは20代後半だったのですから、やはり結婚の平均年齢や未婚率が高くなっていることが確認できます。

女性は出産も考慮したい

女性の場合、出産という生物学上女性にしかできないことがあります。
結婚後に子どもをもうけないという選択肢もありますが、それでも「出産」は女性が結婚する年齢に対してリミットを感じる理由のひとつになっています。

そして現実問題として、結婚が遅くなると出産する年齢も高くなります。
35歳以上で出産する高齢出産になると、障がい児が生まれる可能性や流産をする可能性が高くなったり、妊娠・出産時に母子ともに負担が大きくなります。

また、自然妊娠する確率も低くなります。
妊娠しづらい体質の場合、不妊治療をするならできるだけ早いうちに始めた方がいいこともあります。

こういったことから、子どもがほしいと考えているのであれば、妊娠の可能性や妊娠・出産時のリスクなどを考えると、できるだけ若いうちに妊娠・出産するほうがベターであると言えます。
そのためにも、結婚する年齢にも考慮する必要があると言えるのです。

参考:日本以外はどう?主要国の結婚平均年齢を調査 

結婚の平均年齢が高い結婚式

それでは、日本以外の諸外国の結婚の平均年齢はどのくらいなのでしょうか。
国や地域別にそれぞれみていきましょう。

アメリカの場合

アメリカ合衆国国勢調査局(Families and Living Arrangements)の調査によると、2018年の平均初婚年齢は男性が29.8歳、女性が27.8歳となっています。

Families & Living Arrangements

韓国の場合

韓国統計庁の調査によると、2018年の平均初婚年齢は男性が33.15歳、女性が30.40歳となっています。

大韓民国統計庁

スウェーデンの場合

平均年齢が高い国の一つであるスウェーデンでは、OECD(Organization for Economic Co-operation and Development)の調査によると、2016年の平均初婚年齢は男性が36.50歳、女性が33.80歳となっています。

ヨーロッパは籍を入れないカップルも多く、結婚に近い同棲婚のような制度があります。
すでに一緒に生活しているのだからあえて結婚をする必要はないというように、結婚と言う概念にこだわりがない人が多くいるため、結婚の平均年齢が高くなっていると考えられます。

OECD  Marriage and divorce rate

アフリカの場合

アフリカの国々の女性の平均初婚年齢は、DHS調査によると、最低15.1歳(ニジェール)から、最高でも24.8歳(ナミビア)で分布していますが、24か国中20か国が20歳未満と早婚です

これは、高等教育を受けるよりも社会に出て働く若者が多いという傾向があったり、まだ少女のような年齢の女性が年上の男性と強制的に結婚させられていることがあるからと考えられます。

アフリカ女性の婚姻をめぐる統計的諸問題

「結婚の平均年齢は男性31.1歳、女性29.4歳!晩婚化の理由とは」のまとめ

結婚の平均年齢が高いけど気にしないカップル

結婚していない人が増えたからと言って、全く結婚願望がないとか生涯独身でいたいと思っているわけではないという人もいるでしょう。

結婚に何を求めるかは人によって違います。
そして、結婚は早ければいいということもなく、個人の人生設計や二人のタイミングなど、結婚する当事者たちにとってベストなときにするべきです

晩婚化による社会的な問題はありますが、個人ですぐにどうにかできる問題ではありません。
それでも、結婚の平均年齢が高くなっているという事実を知っておけば、この問題を考えるきっかけになるのではないでしょうか。

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ライター
noel編集部

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