顔合わせの服装の選び方!男女・両親・兄弟の服装例&8つの注意点
どのような場面でも必要になる服装の選び方。 特に、改まった場であればその重要性もダントツはないでしょうか。 結婚前に互いの両親が初めて出会う顔合わせでの男女の服装から、両親や兄弟の服装選びについて例を交えてみていきます。
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「顔合わせ」とは?
結婚を考えている男女にとって、両家の親同士が初めて出会う場としてセッティングされる「顔合わせ」はとても緊張するというもの。
多くの場合、結婚式場を決めるまでには済ませておかなければなりません。
また、2人だけで挙式をしようと考えているのであれば、少なくとも挙式の半年前までには済ませておく必要があります。
顔合わせは、婚約を記念して婚約指輪や結納金を渡すといった結納とは違い互いの家族を紹介するための席ですので、形としては改まった食事会となります。
基本の顔合わせの服装【男性・女性】
顔合わせに選ぶ服装には、ある程度基本が決まっています。
男女に分けてどのような服装が選ばれているのか見てみましょう。
男性(→スーツ)
清潔感がある男性の服装と言えばスーツが挙げられます。
パリッとしわのないスーツであれば、初めて顔合わせをする相手の家族にも好印象を持たれること間違いなしです。
スーツの上下はあまり奇抜な色ではなく、万人受けのする黒やグレー、紺といった色が好ましく、またネクタイもあまりにもカジュアルに見えるものを避けるようにしましょう。
女性(→ワンピース)
女性の場合、清潔感や清楚さを表すために、顔合わせにはワンピースが選ばれることが多いです。
女性もパンツスーツを持っている人は少なくありませんが、仕事ではなくプライベートでの改まった席の場合には女性らしさを表面に出すスカートが好まれます。
一言でワンピースと言っても様々な種類が取り揃えられていますが、顔合わせの席であればあまりにもカジュアルになりすぎず、また露出を抑えたものを選ぶと良いでしょう。
女性の顔合わせの服装【本人・母親・親族】
女性の場合、顔合わせの服装としてどのような立場であるかによっても選ぶものが異なってきます。
どのような服装が好まれているのかをチェックしましょう。
本人
①スーツ(スカート)
オフィス勤めであれば1着は持っているスーツ。
もちろん顔合わせにも使える服装ですが、スカートタイプのものであれば尚良いですが、カジュアルな食事会であればパンツスーツもありです。
②着物
着物は日本古来の伝統的な服装ですね。
しかし、柄の沢山ちりばめられた「小紋」しかないのであれば避けるべきですし、未婚女性の第一礼装である振袖は格式がとても高いため、食事会に利用される会場に釣り合わない時にはNGです。
フォーマルな顔合わせに着ていくのであれば「訪問着」「紋付色無地」「付下げ」「色留袖」のように格式の高い着物を選ぶ必要があります。
着物の知識がない場合には無理をせずに着付けをお願いする時に着物を見て貰うと良いでしょう。
③フォーマルドレス
華やかな印象を与えるフォーマルドレス。
いくら若さを強調したいからと言って、あまりにも露出の多いものは避け、出来るだけ肌をあまり出さないものを選ぶことが大切です。
パーティードレスのように明るすぎるものやゴテゴテしたものは避けておく方が無難だと言えますね。
母親・親族(→姉妹含む)
①スーツスタイル
子供がいれば入学式や卒業式で使用するため、必ずと言って良いほど誰もが持っているスーツ。
また、姉妹であれば就職活動で使ったスーツがありますね。
顔合わせであれば本人以外ではあまり女性らしさを求められる服装ではありませんので、スカートではなくてもパンツスーツでも良いでしょう。
②ワンピーススタイル
顔合わせの主役となる本人同様、ワンピーススタイルも母親や親族の服装としておすすめです。
もちろん、本人以上に露出や派手さを抑えたワンピースにすることは言うまでもありません。
③カジュアルスタイル
カジュアルな食事会の場合であれば、フォーマルすぎる服装はNG。
例えば、アンサンブルやジャケットにスカートといったようなカジュアルスタイルがぴったりです。
ただし、あまりにもカジュアルすぎる服装はNGですので注意しましょう。
④着物スタイル
顔合わせで本人が着物で出席する場合、母親や親族が着物でなければならないという決まりはありませんが、両家の母親同士で服装の様式を決めておかなければなりません。
また、本人と同様に食事会の会場に合わせた格の着物を選ばなければならないため、着物を選ぶ場合には注意しておきたいですね。
一般的に格式が高い料亭であれば「訪問着」「紋付色無地」「付下げ」「色留袖」といった着物が選ばれます。
顔合わせの服装は小物選びも重要なポイント
顔合わせに出席する場合、服装選びだけでなく小物選びも慎重に選ばなければなりません。
どのような小物が良い印象を持たれるのかを見ておきましょう。
ピアス・イヤリング
ピアスやイヤリングはあまりにも注目を浴びるような大ぶりのものは避け、小ぶりのものを選びましょう。
また、フェミニンさを演出できるような形のものや、すっきりと見えるものを選ぶようにしましょう。
ネックレス
ネックレスもピアスやイヤリングと同様に小ぶりでシンプルなものがおすすめ。
ペンダントトップの付いていないネックレスもありますが、ピアスやイヤリングとセットになっているネックレスは、比較的大人しいペンダントトップになっているものが多いため、セットのものを選ぶのもおすすめです。
バッグ
結納をせずに顔合わせのみを行う場合、婚約指輪や返礼品の交換がありますが、基本的にはあまり大きなバッグを選ばずに、財布や携帯電話、ハンカチ程度が入る程度の大きさのバッグを選びましょう。
また、あまりにもゴテゴテしたデザインを選ばず、顔合わせに選んだ服装に合うようなデザインや色のバッグを選ぶと良いですね。
コサージュ
顔合わせに着ていく服装がカジュアルなものであれば、コサージュが似合わないことは言うまでもありませんが、大きすぎるものは避けるべきです。
また、コサージュに関しては必ず付けなければならないというわけではありません。
男性の顔合わせの服装【本人・父親・兄弟】
男性の顔合わせに着ていく服装は、基本的に洋装となっています。
ただし、いずれの場合であっても、女性の服装の格によって左右されることがありますので、女性の服装を参考に決めると良いですね。
本人
両家が和装と決めた場合には、女性だけでなく男性も紋付き袴を顔合わせに着るのもおすすめです。
また、カジュアルな食事会であればスーツではなく、明るい色のジャケットやタックの付いたパンツを合わせると良いですね。
父親
顔合わせの場合、結婚式や披露宴のようにとても格式が高い席ではないため、父親同士は基本、ダブルのスーツや紋付き袴まで着用しなければならないということはありません。
母親が着物であっても父親はスーツであるパターンも少なくありませんし、可能であれば両家の父親同士で格を合わせておくのも良いことでしょう。
また、本人がスーツであれば父親もスーツを選ぶといった統一を見せても良いですね。
兄弟
兄弟の場合は、父親と同等の服装を選ぶと良いですね。
また、兄弟が学生である場合には顔合わせに制服を着ていくのは堅苦しい場合もありますので、会場の格に応じてジャケットなど少しカジュアルなものを用意しておくと便利です。
顔合わせの服装を選ぶときの注意点
両家の間での問題や、顔合わせの席となる店の格など、顔合わせの服装には気を付けなければならないことが沢山あります。
どのような注意点があるのか、男女別に見ていきましょう。
女性の注意点
①:両家で格を合わせる
母親同士は顔合わせでの服装選びから両家で格を合わせる必要がります。
特に、フォーマルであっても洋装和装の違いもありますので、格や服装の種類を合わせなければなりません。
結婚に関連する行事やフォーマルな席では服装を統一することが必須とされていますので、最も必要なことだと言えますね。
また、この後に控える結婚式での服装についてもバランスが取れるように計らうための一歩として考えておくと良いでしょう。
②:色味は明るく派手過ぎず
着物であれば振袖以外ならば淡い色の着物を選ぶと当たり障りがないと言われていますが、ワンピースやスーツであってもあまり派手になりすぎないように注意しましょう。
また、振袖は未婚だからこそ着られる着物とは言いますが、模様が大変華美なものが多いというだけでなく、第一礼装と呼ばれる特に格の高い着物となります。
そのため、とても格の高い料亭でない限りは服装と店が不釣り合いなため、いくら礼装と言えど失礼に当たります。
③:親族は本人よりも目立つ服装を避ける
結婚式の例を挙げればよく分かりますが、顔合わせの席での主役は本人です。
本人がいくら地味な服装を好むとしても、親族は本人よりも目立つ服装は避ける必要があります。
特に、母親であれば「親」という立場をしっかりと認識して常識のある服装を選ばなければなりませんし、姉妹であれば目立つような色や柄を選ぶのは非常識と言えます。
④:着物であれば季節に注意
両家で顔合わせの服装を決める際に、家柄によっては和装を重んじることもありますので、着物を選ぶという場合もあります。
この場合に注意をしなければならないのは「季節」です。
着物にも素材や仕立て方によっては「袷」と「単衣」のように季節によって選ぶものがあります。
もしも顔合わせの時季が初夏~初秋であれば「袷」と呼ばれる着物の着用は暑く、また着物の知識がないと判断されてしまいます。
そのため、初夏~初秋であれば「単衣」を選ぶといった配慮をが必要となりますので注意しましょう。
⑤:露出を避ける
特にカジュアルスタイルにおいて注意しなければならないことですが、顔合わせではカジュアルな席であっても完全にカジュアルなシーンではありません。
普段着ている服装の露出が高めな人であっても、フォーマル寄りの席ですので露出は避けておく必要があります。
これは本人だけでなく親族にも言えることですので注意しておきましょう。
男性の注意点
①:両家で格を合わせる
母親ほど厳密なものではありませんが、父親同士も顔合わせの服装を決めておくとあまり悩まずに選ぶことが出来ます。
特に、片方の父親が紋付き袴を着ているのに対し、もう片方の父親はスーツではバランスが悪くなってしまいます。
母親だけでなく、父親もある程度格を合わせておくと良いでしょう。
②:派手さを抑える
男性の場合の派手さとは、主にネクタイや靴下のことを指しています。
また、スーツも色物を選ばずに、紺や黒といった落ち着いた色合いのものを選ぶようにしましょう。
また、顔合わせの席によっては靴を脱がなければならない場所もありますので、靴下に穴が開いていないか確認してから履くようにしましょう。
③:カジュアルになりすぎない
男性の場合、女性のように外出用に少しお洒落な服装を持ち合わせていない人も少なくありません。
そのため、顔合わせがいくらカジュアルと言っても、カジュアルすぎる服装は相手のご家族に失礼となってしまいます。
カジュアルであっても、軽くジャケットを羽織るような感覚を持ち、カジュアルになりすぎないように注意する必要があります。
顔合わせをスムーズにおこなうための準備
顔合わせはただ両家の顔合わせと言っても様々な準備が必要となってきます。
具体的にはどのような準備が必要になってくるのかを順序だててみていきましょう。
- 場所を決める
- 日時を決める
- 費用を決める
- 料理を決める
- 当日の流れや話題を考えておく
準備①:場所を決める
まず最初の準備として、両家の顔合わせとして席を設ける場所を決めなければなりません。
設定する場所として、例えば両家の中間地点にあるような店を選ぶという配慮があると好印象だと言えます。
また、すでに結婚式場の候補を考えているのであれば、式場の近くの店や、式場内のレストランを選んでも良いでしょう。
また、顔合わせの席として個室が選べる店が好ましいと言われています。
準備②:日時を決める
顔合わせの日程として、基本的には挙式の半年前までに設定することが大切となります。
大体の日をまずは決めておき、最終的に両家の都合に合わせて顔合わせの日時を決めるのが一般的です。
例えば、何月であれば融通が利くのかといった大体の情報を互いの家で引き出しておき、本人同士で予定のすり合わせをし、店側に予約が出来るかどうかを聞きながら詳細な日時を決めていきましょう。
準備③:費用を決める
顔合わせに利用する店が決まれば、当日にどれくらいの費用を食事にかけるかを決めていきます。
店にもよりますが、大体の相場として、料理の費用は1人当たり五千円~一万円程度が妥当であるという調査結果もあるようです。
また、本人同士であっても片方に負担がかからないようにするため、一般的には両家分を折半して支払うというのが良いとされています。
準備④:料理を決める
場所や費用が決まれば次は料理を決めなければなりません。
友人同士の食事会ではないため、アレルギーがない限りは全員に同じ食事を提供してもらうことになります。
そのため、店によっては好みの別れてしまうものがある場合には、事前に確認しておくことをおすすめします。
準備⑤:当日の流れや話題を考えておく
顔合わせの当日の流れとして、様々な例が挙げられていますが、一般的には以下の点をしっかりと押さえておくと良いでしょう。
①待ち合わせの時間や場所
当日、ほとんどの場合には両家が別々の移動手段で顔合わせの席へと向かいます。
そうなると、事前に待ち合わせの時間や場所を決めておく必要があります。
②挨拶
顔合わせの席に着いたなら、まずは挨拶から始めます。
開催者が彼であるなら彼が、彼の父親であれば彼の父親が進行役となり、挨拶から始まっていきます。
③両家の紹介
挨拶が終われば、顔合わせの序盤としてまず両家の紹介をします。
ここではまず彼が彼の家族を紹介し、続いて彼女が彼女の家族の紹介をします。
続いて二人が自己紹介をしますが、仕事や趣味、出身地などをそれぞれの家族の紹介の時に付け加えて紹介をしても良いでしょう。
もしも手土産を持参しているのであれば、このタイミングで手渡すと良いですね。
④婚約記念品の交換
これは必ず顔合わせの席でしなければならないことではありません。
しかし、結納をしない場合に婚約記念品を交換するのであれば、顔合わせの席で互いの家族に見守られて交換するというのも良い思い出になりますよ。
⑤記念撮影
両家が初めて揃うのが顔合わせの席。
そんな初めて記念に写真を1枚撮っておくというのも新鮮で素敵なことです。
こちらも必ずしなければならないということはありませんが、顔合わせの席にも関連して記念撮影を行う場合には、やはり両家の服装のバランスも重要となってきますね。
⑥食事・歓談
一連の紹介や交換という重要な流れが終われば、ほっと一安心して食事がとれますね。
家族内だけで歓談するのではなく、両家が互いに話をしながら和やかな雰囲気が作れることが理想です。
また、共通して話が盛り上がる話題がおすすめですので、自慢話や病気、宗教、政治や経済、スポーツといった片方だけが盛り上がれるものやクセのある話題は避けることをおすすめします。
⑦結びの挨拶
こちらも、同じく進行役の父親が結びの挨拶をしますが、その前に今日の顔合わせのために集まって貰った家族に対してのお礼や、親に対して感謝の気持ちを伝えると良いですね。
また、結婚式を経験した両親に対して、これから準備を進めていく上でのアドバイスをお願いするのも良いかもしれません。
顔合わせにおすすめの手土産
必ず必要とは言いませんが、顔合わせに手土産を両家が持参するのであれば、互いにどれくらいの価格のものを選ぶのかを知っておくと良いですね。
持ち帰ってみてあまりにも価格に差があると困る場合もありますし、荷物になってしまう場合もありますので、用意するか否か、またどれくらいの価格帯なのかをさり気なく二人でリサーチしておくと良いでしょう。
おすすめ①:菓子折り
軽くて持ち運びがしやすいものの代表として菓子折りが挙げられます。
箱に入っているため、高級感もありますし贈答用にも向いているものと言えますね。
また、家族が多い場合にも一番対応しやすい手土産でもあります。
おすすめ②:縁起物
焼き洋菓子であれば、年輪を表す「バームクーヘン」は披露宴の引き出物にも選ばれているように縁起物の1つとされています。
また、和菓子であれば「最中」には2つの皮を合わせて餡を挟むことから、こちらも引き出物に使われるため、顔合わせの手土産としておすすめされているものです。
おすすめ③:地元の特産品
両家が同じ土地出身であればあまりすすめられませんが、両家が全く違う土地出身であればそれぞれの地元の特産品を手土産にしても良いですね。
互いに珍しいものですし、それぞれの土地にはどのような特産品があるのかを知るという、良い機会にもなります。
おすすめ④:お茶
以前は仏事のお返しとしてよく使われていたお茶ですが、最近では良質のお茶を慶び事に使うことが多くなってきました。
緑茶離れが多い年齢層が多いため、良質で少し高めのお茶であれば喜んでもらえる可能性も高いです。
また、お茶のメリットとして重量が軽いため、持ち運びにもあまり問題にならないことが挙げられます。
おすすめ⑤:両親の好みのもの
食べ物や縁起物でも両親が困るものというものも時にはあり得ます。
誰もが好むとは限らないため、両親の好みのものを選ぶこともおすすめです。
また、両親の年齢が高い場合にはお茶はあまり「慶び事」として認識されない場合もありますので、同様の理由で両親の好みのものを選ぶと喜ばれます。
顔合わせの服装や当日の流れなどしっかり押さえて素敵な席にしましょう
結婚前の顔合わせでは、互いに両親も初めて出会う機会です。
失礼のないようにするためにも事前にしっかりと予定を立てて、服装や手荷物を合わせるなどといった二人にしか出来ない打ち合わせをしておきましょう。
互いに心証の良い顔合わせにしたいですね。
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