相手の立場に立って考える方法10選&相手の立場で考えられない人の特徴
相手の立場に立って考えるにはどのようにしたら良いか、はっきりした方法が思いつかないという人も多いです。 自分が相手を思いやっても、相手はそのように取ってくれずに微妙な空気が流れることもあり、人付き合いは面倒と考える方もいると思われます。 相手の立場に立って考える方法や考えられない人の特徴を紹介しているので参考にしてみましょう。
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相手の立場に立って考えるのは難しい!
人は皆育った環境が違いますし、考え方や行動も一律ではありません。
経験したことの有無がありますし、性別や年代に違いがあると超えられない程の隔たりも出てきます。
相手の立場に立って考えるのはどうしたら良いかと困惑する方も多いでしょう。
仲が良い家族や友人との関係でも、すれ違いが生じることもままあります。
まして、義理でのお付き合いや仕事上の関係者に対して、相手の立場に立って考えるのは非常に困難でしょう。
相手の立場に立って考えることができる人の特徴
他の人への配慮が感じられる人について、例を挙げます。
- プライドを傷つけない
- 良く話を聞く
- 思いやりがある
それぞれの項目ごとに詳しく説明します。
特徴①:プライドを傷つけない
相手の気持ちに配慮している人は、相手の立場に立って考えることができます。
大勢の前でわざと大声を出すように叱りつけたり、分かるように嫌みを言ってみたりとプライドを傷つけることはしません。
注意する場合は相手のことを考えて、他の人のいない場所で気になることを指摘し、分かりやすいように説明をする人が多いです。
特徴②:良く話を聞く
相手の言い分をよく聞いて、適切な助言ができる人も相手の立場に立って考える性質を持っています。
相手の反論を口答えしていると見なして、かっとなって口汚くののしることもありません。
自分にも気づかない落ち度があるかもしれない、相手にとっては正当な理由があるかもしれないと考えて話を聞けます。
意見が違う場合でも、相手を尊重してやり込めることはしないでしょう。
特徴③:思いやりがある
相手に対して慎重に振る舞い気遣える場合は相手の立場に立って考えることができます。
対象の人が苦境に立たされた場合でも、できるだけ辛い思いをさせないように周囲から守るようにかばう場合もあります。
相手の立場に立って考えるメリット・デメリット
メリット
気配りができることから、多くの人から頼りにされることもありますし、感謝されることもあるでしょう。
仕事でもコミュニケーションが取りやすい人と思われています。
別に期待して行動する訳ではありませんが、義理堅い相手の場合は恩義に感じていて後から困った時に助けてもらえることもあります。
デメリット
人の話を最後まで聞こうとする態度から、延々と終わりのない話や愚痴を聞かされる羽目になる場合もあり、迷惑することもあるでしょう。
また、自分は相手の立場に立って考える行動を良かれと思ってしても、相手にはありがた迷惑になることもありますので、注意が必要です。
また、せっかちな人が周りにいるとイライラされることもあります。
人の話を聞いてから対処しようとするので、まどろっこしく思われることもあるでしょう。
相手の立場に立って考えることができない人の特徴
前項とは逆の人について例を挙げます。
- 感謝の気持ちがない
- 自分の意見に従わせる
- 大勢の前で注目を浴びるように叱りつける
項目ごとにそれぞれの特徴を詳しく説明します。
特徴①:感謝の気持ちがない
人に対して何かをしてもらってもありがたいという感情が湧かない人もいて、相手の配慮や親切を感じ取ることもありません。
あくまでも自分勝手で、自分のために何かをしてもらうのは当たり前と感じているでしょう。
相手の立場に立って考える気持ちがないですし、そのような気持ちを持つ機会がないと思われます。
特徴②:自分の意見に従わせる
小さい頃から苦労をしていない人や、苦労した分他人の上に立って恨みを晴らそうと考えている人に多いですが、自分の考えた通りに人を動かそうとすることがあります。
自分の意見に屈服させようとするため、相手の立場に立って考えることがおろそかになりがちです。
反対意見は無視しますし、不快なのでさえぎって怒りを表すことも多々あります。
自分の意見に従うのが当然だと考えていますし、反論するのは生意気だとも考えているでしょう。
特徴③:大勢の前で注目を浴びるように叱りつける
意見されたり、反論されたりするのが嫌ならまだ良いのですが、中には大勢の前で見せしめのように怒鳴るように感情をぶつける人もいます。
相手が恥をかかされて辛そうにしているのをみて、ストレスを発散させているようにも感じられるでしょう。
相手の立場に立って考えることをしないので、パワーハラスメントになりかねないようにねちねちと嫌みを言い続けて、その場に居づらくさせるような行動にも出ます。
周囲には、こびへつらっていい顔をする人だけが残っているのも相手の立場に立って考えることができない人の特徴です。
相手の立場に立って考えることができない原因
どうして他の人について思いやれないのか、考えられる要因を挙げてみます。
- 自分が正しいと考える
- 人の意見が通ると負けたように感じる
- 優越感がある
それぞれの原因を項目別に詳しく説明します。
原因①:自分が正しいと考える
自分が間違える訳がないと妙な自信を持っている人には、相手の立場に立って考えるという言葉は頭にありません。
他人の意見や行動全てに対し、自分の基準に合っていないと受け入れることはないでしょう。
あくまで自分の目線だけで考えるので非常にやっかいです。
上司や恋人に持った場合に価値観や考えに隔たりがあると、毎日のようにだめ出しを食らって疲れてしまうでしょう。
原因②:人の意見が通ると負けたように感じる
相手の立場に立って考えるのが難しい人は、自分の意見が通らずに人の意見が賛成されて、多くの人が誉めると自分が負けたように感じてしまいます。
意固地になって自分の意見を通そうとして、孤立してしまうこともあるでしょう。
相手に譲歩したり、取り入れたりするのも嫌がることもあります。
原因③:優越感がある
自分が他の人よりも優れていると自信を持っている人もいます。
他人が劣って見えるので、立場になって配慮できません。
他の人の考え方や行動自体が愚かに見えるために見下した態度を取ります。
誰に対しても、立場が上の人であっても同様の態度を取るため、とても嫌われています。
何故優秀な自分の考えを聞かないのだろうとは思っても、理解できる能力がないからと切り捨てることがほとんどです。
相手に対する共感、思いやりが欠けていると思われます。
相手の立場に立って考える方法
他の人に対して配慮するやり方の例を見てみます。
- 相手を見下さない
- 身近な人物を通して同じ立場の人の動きを想像する
- 意見や話を最後まで聞く
- 新聞の投書欄を読む
- ネット書き込みを閲覧する
- 普段やらない行動をしてみる
- 苦手な人の行動を観察する
- 自分の行動や気持ちをノートに書き出す
- 苦情を言うときには根拠をはっきりさせて話す
- 上手く行かない場合は距離を取ってみる
相手の立場に立って考える方法について、詳しく説明します。
方法①:相手を見下さない
取るに足らないと思っている相手がいるとします。
その人のことについて、どうしても相手の立場に立って考えるのが不可能な場合は、せめて相手を見下さないようにした方が良いでしょう。
自分よりも経験を積んでいないとか、まだ年が若いという理由で、納得させられる訳がないと決めつける色眼鏡を外してみましょう。
経歴がない分だけ固定観念にとらわれずに、気づかなかった視点から物事を見ている場合もあります。
相手からの予想外のアイディアから良い結果を生むこともあるでしょう。
方法②:身近な人物を通して同じ立場の人の動きを想像する
自分を他人に置き換えて気持ちを考えてみると良いでしょう。
特定の相手と同じ性別の人や近い立場の人をモデルに、その人自身ならどのように考えて動くか想像してみます。
相手の立場に立って考えるようにしようと思っても、経験がないと同じようには考えにくい場合があるでしょう。
家族や友人に似た境遇の人がいれば、「あなたならどうする?」と尋ねてみて、対応の仕方を聞いてみて参考にするのも良い方法です。
方法③:意見や話を最後まで聞く
多くの人は自分の話を聞いて欲しいと考えていても、一方的に話をしようとしている場合が多く、聞き上手の人はほとんどいないでしょう。
相手の立場に立って考えるには、相手のことをよく知るのが最良の方法です。
聞いてもらいたいことがある場合や、意見したいことがあると話を聞くように頼まれた場合は、意見を差し挟まずに最後まで聞いてあげましょう。
今まではっきりと見えてこなかった相手の考え方や物の見方が分かる場合があります。
方法④:新聞の投書欄を読む
相手の立場に立って考えるには、様々な年齢層や性別の人の意見が載っている物を読むと参考になる場合があります。
新聞の投書欄には、読者の近頃のニュースについての様々な意見や、暮らしの中での気づいたことへの投稿などが記載されています。
小学生~シニアまで色々な内容の意見があり、今まで考えてもみなかった視点で見ていることに気づかされることもあります。
大まかではありますが、相手の立場に立って考える練習にもなりますので、一読してみると良いでしょう。
方法⑤:ネット書き込みを閲覧する
自宅で新聞を取っていない方や、内容を確認している時間がない方の場合は、ネット書き込みやSNSなどを閲覧する方法もあります。
ただし、ネット書き込みは内面がダイレクトに表されやすい性格の物ですので、差別やきつい表現も見られて厳しい面があるかもしれません。
年齢層や性別も偏りがある可能性がありますので、影響されすぎないように注意が必要です。
方法⑥:普段やらない行動をしてみる
いつも自分がしない行動をしてみるといつもとは違う経験ができます。
今まで感じなかったことに気づいたり、普段とは違う所に目が行ったりすることもあるでしょう。
今まで分からなかったことを体験でき、相手の立場に立って考えるようになる場合があります。
あまり話す機会のなかった人とも、会話を交わすこともあり違った見方ができるかもしれません。
方法⑦:苦手な人の行動を観察する
どうしてもわかり合えない人がいるのであれば、無理に理解しようと思わない方が良いでしょう。
その代わり、何となくお付き合いがしづらい相手の行動をじっくりと見てみるといいでしょう。
行動の仕方や言動をできる範囲で観察して、相手の立場に立って考えることができるかもしれません。
対象の人がどのように行動するか、何を言うのか見てみると良いでしょう。
自分と話をした時に、観察した内容と同じようなことがあれば、相手のことを考えてその人に合わせて応対できる可能性が大きくなります。
方法⑧:自分の行動や気持ちをノートに書き出す
気があわずに対応に困る人がいる場合、その人の行動を書いてみると良いでしょう。
自分は相手に対してどう思ったか、どのように対応したか、一緒にメモをします。
悪い感情や反発は抜きにして、事実を客観的に書いてみます。
面倒に感じるかもしれませんが、少し時間を置いて読み返したときに、もしかしたら相手の心の中にはこのような気持ちがあったかもしれないと、新たに気づくことが出てくることもあるでしょう。
方法⑨:苦情を言う時には根拠をはっきりさせて話す
言いにくいことを伝える時には、理由やなぜ苦情を言うのか根拠をはっきりさせて話す必要があります。
自分であれば、どうしてそのようなことを言われるのか明確にしてほしいと思うはずです。
「考えて行動するように」という言い方だと、人に言われて注意するのか、気分次第で八つ当たりするのかと感じられる場合があるでしょう。
理由が分からずに注意されて、困る場合が多いです。
相手の立場に立って考えるなら、自分の言葉で相手が傷つかないようにしながら、はっきりと話すべきです。
方法⑩:上手く行かない場合は距離を取ってみる
色々な方法で試してみても難しいと思えるなら、上手く行かない相手からは距離を取ってみるのもおすすめです。
仕事や日頃の付き合いで話をしなくてはいけない場合は、挨拶だけは明るく丁寧にして、用事があることだけ最小限に留めます。
相手が何か言ってきたり、挑発してきたりするように感じてもできるだけ用心して乗らないようにしましょう。
少し離れた場所から相手を見ると、相手とどう対応したら良いのか分かってくることもあります。
相手の立場に立って考える力を養う本
人のことを思いやって振る舞えるように参考になる書籍を紹介します。
おすすめ①:<東京大学の名物ゼミ> 人の気持ちがわかるリーダーになるための教室
東京大学教養学部にある学生自治会が主催するゼミの講義内容をまとめた本です。
人に信頼される情のあるリーダーになるにはどのようにしたら良いかを学べられます。
別にリーダーになるつもりはないと思われる人もいるかもしれませんが、リーダーになるための大切な資質のため相手の立場に立って考えるやり方が書かれています。
多くの人の気持ちを察する人になりたいのなら一読してみると良いでしょう。
おすすめ②:図解 相手の気持ちをきちんと<聞く>技術
人間関係が上手く行かない場合、相手の立場に立って考えるのに迷ってしまうこともあるでしょう。
本書は相手の話を聞くときにズレが生じているかもしれないことに注目しています。
しっかりと人の話を聞く技術を身に付けることで、相手の話を聞き取り共感して受け入れる態勢を整えられる方法が記載されています。
余裕を持って相手の立場に立って考えることができるようになるでしょう。
おすすめ③:人間関係の整理術
他人に納得できない場合、自分が無理をしても受け入れるのが難しいこともあるでしょう。
相手の立場に立って考えることが重要だと頭では分かっていても、どうしても拒否したいと感じることもあると思われます。
自分の話す言葉やネガティブな意識を変えることにより、人とのお付き合いの関係を良くさせる方向へ行かせることができます。
人との関係が良好になるやり方が書かれた書籍です。
「相手の立場に立って考える」は指示すべきでない?
後輩や部下などを見て、社内の人や顧客への応対がなっていないと思うこともあるでしょう。
行動や言動、応対の仕方などについて「相手の立場に立って考えるように」とアドバイスや注意、指示をすると、ムッとされることが多いです。
相手の振る舞いは考えた結果の行動かもしれません。
頭ごなしの態度では、その人のしていることを全否定していることになります。
指示した人自身が、立場を全く考えていないことにも繋がります。
相手の言い分を踏まえた上で、自分が考える理由についてはっきりさせてから、的確に行動への指示や意見をするべきです。
相手の立場に立って考えるなら思いやりを大切に
人間関係をできるだけ壊さないようにするには、他人を思いやる気配りが大切です。
思いやりとは、話を最後まで聞くこと、相手のプライドを傷つけないようにすることです。
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