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「弱い人間」とは?

弱い人間だと考えて落ち込む女性

「自分は弱い人間だ…」と感じる人は多くいますが、そもそも弱い人間とはどういう人間をさすのでしょうか。
定義や特徴は様々なものがありますが、自分を信じることができず、強い気持ちを持ち続けられないという共通項があります。

また、本質的に弱い人間と強い人間がいるというよりも、弱い人間になるタイミングが誰にでもあるという表現の方が正しいでしょう。
ただ弱い人間になった後でどう立ち直るかがその人間の本質や生き方を表しているのです。

弱気になったとしても、そこから立ち直り、前を向くことができるのならば、その人は本質的には弱くないといえます。
逆にいつまでも前を向けなかったり、原因を他者のせいにしたりする人は本質的に弱い人間といえるかもしれません。

弱い人間の特徴

弱い人間の特徴に当てはまる女性

では弱い人間の特徴としてはどんなものがあるのでしょうか。
弱い人間の特徴としては以下の6つがあげられます。

  1. 完璧主義である
  2. 打たれ弱い
  3. 他人のせいにしがち
  4. すべきことからすぐに逃げ出す
  5. いつまでも失敗をひきずる
  6. 被害妄想が強い

続いてそれぞれの項目について具体的にみていきます。

特徴①:完璧主義である

完璧主義であることは必ずしも悪いことじゃありません。
適当に仕事をこなすよりも完璧にこなす方がいいに決まっています。

ですが生きていく上では、完璧にこなせることばかりじゃありません。
むしろ完璧にこなせないことの方が多いでしょう。

そのため、完璧主義であることは生きづらさを増し、挫折感ばかりを増やす結果になりがちです
完璧主義であることで弱い人間になるというわけではありませんが、弱い人間に完璧主義の人が多いのは確かです。

完璧主義の人は、そうでない人が「まあいっか」ですませるところにこだわり、うまくできないことに焦りや苛立ち、失望や絶望を感じてしまいがちです。

特徴②:打たれ弱い

打たれ弱いのも弱い人間の特徴です
ちょっと注意されたくらいのことでも、弱い人間の場合はどんよりと落ち込んでしまいます。

こうした打たれ弱さは繊細過ぎることが原因であることが多いです。
繊細過ぎるというのは生まれつきの性質もありますが、後天的であることも多いのです。

打たれ弱いと人よりも挫折や失望、落ち込みを感じることが多くなってしまいます。
それでいて打たれ弱い人間はそうしたことに慣れることができず、毎回心をすり減らし、落ち込んでしまうので精神的に常に消耗していることにもなりがちです。

特徴③:他人のせいにしがち

本当に弱い人間は、自分の境遇や性格を他人のせいにしがちです
いくらつらいことがあっても、それを自分のせいだと考える人は、自分がなんとかすればこの境遇を変えられると思っている人ともいえます。

ですが他人のせいにする人は、文句を言うだけで積極的に変えようとしません。
落ち込み過ぎる人はそうした考え方をして気持ちをポジティブにすることも大切なのですが、他人のせいばかりにしてしまうと努力する習慣がなくなってしまいます。

特徴④:すべきことからすぐに逃げ出す

弱い人間はすべきことからすぐに逃げ出すという特徴も持っています
優先順位をたてたうえで後回しにするのならばよいのですが、そうでなく単に逃避してしまうのは楽に流れているということです。

やるべきこと、すべきことがあるのに目をそらし、やらないで逃げるのは卑怯もしくは怠慢といえるでしょう。

特徴⑤:いつまでも失敗をひきずる

心が弱い人間は気持ちの切り替えが下手で、いつまでも失敗をひきずる傾向にあります
失敗をひきずってしまうと次の仕事や勉強などにも影響が出ますし、そこでうまくいかないとさらに落ち込むという悪循環になりかねません。

失敗をひきずるというのは努力の問題ではないので、その人が悪いというわけではないのですが、仕事や精神面に影響が出るという意味でマイナスです。
本人もつらい思いをしますし、周囲にも迷惑がかかりがちなので、切り替える工夫をする必要はあるでしょう。

特徴⑥:被害妄想が強い

被害妄想が強いのも弱い人間の特徴です
強い人間は何か失敗や挫折があったとしても、それを事実として受け止め、他人のせいにしたり被害者面をしたりはしません。

ですが弱い人間はそんなとき、失敗などにより精神的なダメージを負った自分のことばかりを考えます。
自分は常に被害者、という意識こそが弱い人間の証拠です。

自分が被害者という意識が強いと、他人を加害者と考えがちになり、他人に責任を負わせるように考えてしまいます。
そうなると問題に向き合うことから逃げるようになってしまいます。

弱い人間と強い人間の違い

弱い人間でない男性

では次に弱い人間と強い人間の違いについて見ていきましょう。
弱い人間と強い人間の違いを以下に4つ紹介します。

  1. 責任感があるかどうか
  2. 繊細過ぎない性格か
  3. 切り替えがうまいかどうか
  4. ポジティブかどうか

続いてそれぞれの点について詳しく見ていきます。

違い①:責任感があるかどうか

強い人間はしっかりとした責任感を持っています
仕事や勉強、家事などについて、責任感を持っており、問題から逃げようとしません。

ただ弱い人間は責任感がないとも言い切れません。
責任感はあるものの、それを実行する力がないことで悩む弱い人間も多いです。

責任感といっても強すぎる責任感はその人の心を苦しめます。
適度な責任感と実行力がある人は結果として強い人間になり、どちらかが欠けていると弱い人間になるという方が正確かもしれません。

違い②:繊細過ぎない性格か

繊細過ぎる性格だと、多くのストレスやプレッシャーに勝つことができず、弱い人間として悩むことが多くなります
繊細過ぎるかどうかというのは先天的なものもあります。

実際、1割ほどの人は他人より過度に敏感繊細で、現代社会では生きづらく感じることが多いです。
こうした繊細過ぎる人のことを専門用語ではHSP(Highly Sensitive Person)と呼びます。

いじめや親からの虐待などにより、後天的に繊細で傷つきやすい性格になることもあります。
いずれにしても、繊細過ぎる性格の人に強くなれというのはかなりつらいことです。

違い③:切り替えがうまいかどうか

強い人は嫌なことや失敗したことがあっても、切り替えがうまいのでくよくよした気分をひきずりません
そのため、一時的に弱気になっても、すぐに次の仕事や勉強に取り掛かることができます。

一方弱い人間は切り替えが下手で、気持ちをひきずりがちです。
そのため失敗の悪循環に陥りがちで、自己評価を低くしてしまうことが多いのです。

違い④:ポジティブかどうか

根がポジティブな人はそこまで弱くなることはありません
なぜならば落ち込み過ぎることが少ないので、「弱い人間だなぁ」と悩むことも少ないためです。

もちろんポジティブであっても物事から逃げる、すべきことをしないといった弱い人間は存在します。
ですが一般的にいうとポジティブな人間は悩みが少ないので停滞することがなく、何かしら行動できるので前に進めるという強みがあります。

弱い人間が強くなる方法

弱い人間から変わりたいと願う女性

では弱い人間が強くなるにはどうすればよいのでしょうか。
以下に5つの方法を紹介します。

  1. 弱い自分を受け入れる
  2. 落ち込みやすい状況を知る
  3. 切り替えるためのスイッチを作る
  4. やるべきことはスモールステップでクリアする
  5. 小さなことでもできたら自分を褒める

続いてそれぞれの点について詳しく見ていきます。

方法①:弱い自分を受け入れる

強い人間になるためには、逆説的ではありますが弱い自分を受け入れることが必要となります
無理に強い人間だと思い込んでも、どこかで無理が生じます。

まずは自分が弱い人間なんだと受け入れましょう。
そしてそれを否定しないことです。

誰しもが弱い人間になりえますし、本質的に強い弱いがあるわけではないのです。
「自分は弱い人間だ、だけどこれから変わることができる」という風に考えましょう。

方法②:落ち込みやすい状況を知る

次にやるべきステップは自分が落ち込みやすい、逃げ出しやすい状況を知ることです
どんなシチュエーションや状況で落ち込んだり逃げ出したりしたくなるのかを知れば、それに合わせた対策ができます。

仕事で言えば電話対応が苦手で落ち込むのか、納期が重なることで焦るのかなど、人間関係では集団での会話が苦手、ママ友づきあいが苦手などが一例です。
具体的に問題点をはっきりさせると対策は取りやすくなります。

方法③:切り替えるためのスイッチを作る

どこで落ち込みやすいかなど、問題になるポイントがわかったら、切り替えるためのスイッチを作るようにしてみましょう
例えば楽しかった写真を見る、頭の中で何か歌を歌う、辛いことを書きだす、料理を作る、おいしいものを食べる、運動をするなどです。

できたらその場でできる切り替えスイッチを持っておくとよいでしょう。
それが難しければ、自宅などで確実にできる切り替えの方法をなにか見つけておくと気持ちが沈み過ぎるのを防ぐことができます。

方法④:やるべきことはスモールステップでクリアする

やるべきことから逃げ出しがちという人は、やるべきことを細分化し、スモールステップでクリアするようにしてみるのがおすすめです
人は目標が大きすぎると途中でやる気を無くしてしまいがちです。

ですが超えるべき目標が小さければ頑張れますよね。
例えば試験に合格することを目的とするのならば、そのために何時間勉強すべきなのか、1日あたり何時間勉強すべきなのか、参考書を何ページずつこなせばいいのかを細かく計算します。

そうして1日当たりのノルマを出せば取り組みやすくなります。
このとき、あまり無理のあるステップにしないことが大切です。

「1日3時間勉強する!」という目標よりも、「10分隙間時間ができたらその間に参考書を1ページ読む」というくらいのわかりやすく低めの目標の方がおすすめです。

方法⑤:小さなことでもできたら自分を褒める

スモールステップでもクリアすることができたら、自分自身を褒めてあげましょう
小さな達成感が積み重なると自信につながり、やる気と自尊心につながります。

具体的に何かご褒美をあげるのもいいですね。
家族や恋人、友人を巻き込んで褒め合うのもおすすめです。

弱い人間を強くする名言

弱い人間を強くする名言が書いてあるノート

続いて弱い人間を強くする名言を5つ紹介します。

名言①:困難なことができるか不安になったら

困難なことに挑戦しなければならないけれど、できるかどうか不安…
逃げ出したい、できるはずがない…

そんな風に思ったら、岡本太郎のこの名言を思い出してください。
私は、人生の岐路に立ったとき、いつも困難なほうの道を選んできた。

名言②:どうしようもない逆境だと感じたら

どうしようもない逆境だと感じたら、ウォルト・ディズニーのこの名言が支えになってくれるはずです。
逆境の中で咲く花は、どの花よりも貴重で美しい。

逆境でこそあなたを成長させるときです。
ここで頑張るのはいつもの頑張りより何倍もの意味があります。

名言③:もう道がないと感じたら

もう道がない、どうしようもないと思ったら、坂本龍馬のこの名言を思い出して下さい。
人の世に道は1つということはない。道は百も千も万もある。

落ち込んでいる時は視野が狭くなりがちですが、実は他にも選択肢はあるはずです。
全く逆の選択肢を考えてみましょう。

名言④:人間関係に疲れ果ててしまったら

いつも同じ人に傷つけられる…人間関係がうまくいかない…
こんな風に人間関係に疲れ果ててしまったら、クリス・コルファーのこの名言を思い出すと少し勇気が出るはずです。

何度も何度も傷つけられたら、相手を紙やすりだと思えばいい。
多少、擦り傷は受けれど、自分はピカピカになり、相手は使い物にならなくなる。

つまり傷つける人間は自分自身の価値を損なっているということですね。
傷に耐えた後は美しい自分になるはずです。

名言⑤:どうしてこんなにつらいことばかりなんだと思ったら

どうしてこんなにつらいことばかりなんだと思ったら、ソクラテスの名言が励ましになるはずです。
簡単すぎる人生に、生きる価値などない。

つらいことが多い人生は、価値の多い人生ということでもあるのです。

弱い人間であることを恐れずに

弱い人間であることを受け入れた男性

弱い人間である、と自覚するのは非常に苦しいことです。
ですがそこを自覚するのが克服の第一歩です。

元々の性格や後天的な条件により弱い人間になってしまうことは誰にでもありますが、そこからどう変わるかがその人の価値を左右します。
できることから1つずつ変えていきましょう。

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ライター
noel編集部

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