虚言癖とは?性格・言動の特徴8つ&男女別の虚言癖の見抜き方
あなたのまわりに、嘘ばっかりつく人はいませんか? その嘘に振り回されて困っているということはありませんか? 世の中には虚言癖というやっかいな癖を持つ人がいます。 虚言癖を持つ人の性格・言動の特徴や見抜き方、付き合い方などをご紹介します。
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「虚言癖」の意味とは?
人間にはいろいろな癖がありますが、嘘をつく癖を虚言癖と言います。
通常、人が嘘をつく場合は、やむにやまれぬ事情があったり、嘘がバレたらどうしようと不安になったりするものです。
しかし、虚言癖を持つ人は平気で嘘をつきます。
しかも、嘘をついたことに罪悪感を持たなかったり、無意識に嘘をついてしまっていたりすることもあるのです。
最初はちっぽけな嘘であっても、それが積み重なっていくとだんだんと病的な虚言癖に進行していきます。
そして、自分では嘘をつきたくないのに嘘をついてしまうということになってしまいます。
虚言癖がある人の特徴【性格】
では、虚言癖がある人の性格的な特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?
以下の虚言癖がある人の性格的な特徴をご紹介します。
- プライドが高い
- 自信がない
- かまってもらいたい
- 注目されたい
特徴①:プライドが高い
虚言壁のある人に多いのが、やけにプライドが高いことです。
まわりよりも、いかに自分が優っているのかをアピールしたいがために嘘をつきます。
虚栄心が強いので、バカにされたくない、自分に一目置いてもらいたいという気持ちが常に支配しています。
そのため、嘘をつき通してでも自分のポジションを守ろうとするのです。
プライドの高い人に対して、大勢の前で嘘つき呼ばわりしてはいけません。
嘘を指摘されたことで、プライドがズタズタに傷つけられてしまうからです。
そして、傷つけられたプライドは怒りへと変わり、嘘を指摘した人へと向かいます。
特徴②:自信がない
劣等感にいつもさいなまれ、自分に自信がないという性格の人も虚言癖になりやすい傾向があります。
なぜなら、自信のない自分を嘘の力で自信満々に見せる必要があるからです。
たとえば、人が持っていて自分が持っていないと、嘘をつきます。
周りには、恋人がいるのに自分だけいないような場合、話の中に入ってく自信がないので、あたかも恋人がいるような嘘をつきます。
たとえば、高校までしか出ていなくても、まわりが大卒ばかりだと、劣等感から自分も大卒だという嘘をつきます。
これも、まわりから見下されないようにするためです。
特徴③:かまってもらいたい
虚言癖を持っている人は、人一倍、自分のことをまわりから認めてもらいと強く願っています。
まわりから認めてもらえることこそが、自分の存在価値だと思い込んでいるのです。
身近な人の気持ちが、常に自分の方に向いているようにしなければ、不安で仕方がないのです。
そのためには、ささいな嘘から大きな嘘まで、あらゆる嘘をつきます。
「かまってちゃん」程度ならかわいいのですが、ストーカーのようになってしまうと、ちょっと厄介です。
特徴④:注目されたい
虚言癖のある人は、良くも悪くも注目されたいという願望が強い人です。
まわりから注目されることで、自分は普通の人とは違うんだという優越感を持つことができるからです。
注目されるために、嘘をかさねていきます。
最初は、まわりの人が「へ〰」というくらいの嘘ですが、それがだんだんエスカレートしていき、すぐにバレる嘘になっていきます。
虚言癖がある人の特徴【言動】
では、虚言癖がある人の言動の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?
以下の虚言癖がある人の言動の特徴をご紹介します。
- 根拠のない自信を持っている
- 責任逃れをする
- 都合の悪いことは忘れる
- 平気で嘘をつく
特徴①:根拠のない自信を持っている
虚言癖を持つ人の言動でよくあるのが、根拠のない自信を持つことがあります。
自信を持つことは、とても大切ですが、まったく根拠がないままに自信満々だと、後で周囲を裏切ることになります。
たとえば、仕事の締め切りを約束するとき「絶対に大丈夫だから」と自信を持って答えておきながら、締め切りを守れない。
これが何度も続けば、周囲からは約束を守れない人というレッテルを張られてしまいます。
特徴②:責任逃れをする
虚言癖のある人は、責任逃れから嘘を繰り返してしまう傾向があります。
仕事のミスや自分が行ったことで誰かに迷惑をかけたときなど、自分の身を守ることが先決となってしまうのです。
自己保身のため、自然と責任逃れをしようとして嘘をついてしまいます。
責任逃れのための嘘をつくことで、自分は悪くないとし、他の人に責任をなすり付けてしまいます。
いつも責任逃れをして、まわりから「ずるい」と思われている人は、虚言癖があることが多く、信頼されません。
特徴③:都合の悪いことは忘れる
虚言癖のある人は、自己防衛本能が他の人よりも強い傾向があります。
そのため、都合の悪いことはすぐに忘れてしまいます。
覚えていても、自分の都合が悪くなると「あれ!そんなこと言ったっけ」「覚えていないな」と忘れたふりをします。
まるでどこかの政治家のような言葉ですが、自分が不利となれば、嘘もいとわないという姿勢です。
都合の悪いことから逃げ回ってばかりいると、問題解決能力がつかないばかりか、失敗を恐れて何もしない人間になってしまいます。
さらに、まわりからの評価は「あてにならない人間」とみなされてしまいます。
特徴④:平気で嘘をつく
普通、人が嘘をつくときというのは、後ろめたい気持ちになるものですが、虚言癖を持っている人は、平気で嘘をつきます。
裏を返せば、自分が嘘をついているという自覚が全くないのです。
少しでも自分が不利になったり、相手よりも有利に立とうとしたりすると、口からら自然に嘘が飛び出してきます。
そうして嘘を重ねていくうちに、どこからどこまでが本当か嘘かの境界線がわからなくなってしまうのです。
虚言癖になるきっかけ
では、虚言癖になるきっかけは何だったのでしょう?
以下の虚言壁になるきっかけをご紹介します。
- 隠したいことがある
- 嘘に嘘を重ねる
- さびしい
きっかけ①:隠したいことがある
人に知られたくないことを隠すために、嘘をつき始めることがきっかけになることがあります。
それは、家族のことや家庭環境のこと、自分自身のことなど、さまざまです。
隠し事を始めると、それを隠そうとして嘘をつきます。
その嘘を見破られそうになると、さらに嘘を重ねます。
そうこうしているうちに、嘘をつくことに抵抗がなくなって虚言癖が身についてしまうのです。
きっかけ②:嘘に嘘を重ねる
虚言癖のある人は、一度嘘が都合よく通る経験をすると、嘘に嘘を重ねることが当たり前のようになっています。
しかし、ものごとには、必ずつじつまというものがあります。
嘘をつくとそのつじつまがねじれてしまいますから、そのねじれを修正するために嘘をさらにつきます。
ところが、真実はひとつですから、徐々に嘘のメッキがはがれて、自分自身を追い込む結果となるのです。
きっかけ③:さびしい
虚言癖になるきっかけとして、孤独感があります。
とくに、幼児期に親からかまわれなかったり、無視されたりした経験のある人に多いようです。
幼少期に、さびしい思いを親に伝えたけれど、受け止めてくれなかったというトラウマを持つ人は、素直にさびしいと言えないのです。
そのため、嘘をついてまでして相手にかまってもらいたいという渇望があります。
このような人と恋人として付き合うのは、嘘に振り回されて疲れてしまうかもしれません。
虚言癖を引き起こす原因
では、虚言癖を引き起こす原因は何だったのでしょうか?
以下の虚言癖を引き起こす原因をご紹介します。
- 自分をよく見せたい
- コンプレックスを隠したい
- プレッシャーを感じている
- 現実と理想のギャップを埋めたい
- 自分を守りたい
原因①:自分をよく見せたい
虚言癖を引き起こす原因として、本来の自分よりもよく見せたいという気持ちが強すぎることが上げられます。
もっと自分を大きく見せたい、能力のある人間に見せたい、力のある人間に見せたいという気持ちから、自分自身を脚色して嘘をつきます。
こうした人の多くは、自尊心は低いのにプライドだけは高いというアンバランスな価値観を持っています。
すぐに嘘はバレてしまって、まわりからは、プライドばかり高くて仕事ができないなどと評価されてしまいます。
原因②:コンプレックスを隠したい
人は、自分が理想とする人間には、なかなかなれるものではありません。
すべての人が欠点なり、コンプレックを抱えながら努力しているものなのです。
しかし、虚言癖のある人は完璧を求めることが多く、欠点やコンプレックスを人に知られることを極端に嫌う傾向があります。
コンプレックスを隠したいという気持ちが強ければ強いほど、嘘の回数も増えますし、嘘も大げさなものになっていきます。
原因③:プレッシャーを感じている
虚言癖になるきっかけとして、まわりからのプレッシャーがあります。
そのプレッシャーから逃れたいという気持ちから、嘘をつくようになるのです。
たとえば、学校の成績でずっといい成績だった人が成績不振に陥った場合、まわりの期待を裏切りたくないばかりに、嘘をつくことがあります。
社会人になっても、営業成績などでプレッシャーを感じて嘘の報告をするケースもあります。
このように、周囲の期待に応えようとして真面目に取り組む人ほど、プレッシャーに押しつぶされそうになって、嘘をつくようになるのです。
原因④:現実と理想のギャップを埋めたい
頭の中で描いている理想の自分と、現実の自分とのギャップがあることを普通は認識しています。
たいていの場合、努力して理想の自分に近づこうとするはずです。
ところが、努力ではなく現実と理想のギャップを嘘で埋めることで満足してしまい、虚言癖のきっかけを作ってしまうのです。
理想の自分を作り上げるために、さまざまな嘘で飾り立てますが、しょせんメッキですから、すぐに剥がれ落ちて、まわりのひんしゅくを買うことになります。
原因⑤:自分を守りたい
虚言癖のきっかけは、自己保身です。
人間は、誰でも同じように、最終的には自分が一番大切です。
瞬間的に自分を守りたいと思うはずで、これは生き物の本能といっていい衝動です。
しかし、そこに理性や道徳心が働くのが人間です。
普通、自分に責任があると感じたら、自分の非を認め謝罪して許しを請います。
しかし、自分を守ることだけに必死になって、現実逃避をするケースがあります。
自分を守りたいという思いが強すぎて、白を黒と言ってみたり、他の人に責任をなすり付けたりする嘘をついて身を守ろうとします。
嘘が信じ込まれて、たまたま成功したりすると、その成功体験が虚言癖のきっかけとなってしまうのです。
虚言癖を治す方法
では、虚言癖を治すにはどのような方法があるでしょうか?
以下の虚言癖を治す方法をご紹介します。
- 友人に相談する
- 自分の言ったことを記録する
- カウンセリングを受ける
方法①:友人に相談する
虚言癖のある人は、人に認めてもらいたいという願望が強い人です。
とくに友達からの評価が気になったり、嫌われないために嘘をついたりします。
虚言癖を治したいときには、心から信頼できる友達に相談するのがいいでしょう。
自分が嘘をつくことや、嫌なところすべて含めて評価してもらいましょう。
自分から虚言癖のことを打ち明けることで、友達からアドバイスがもらえます。
また、うっかり嘘をついてしまったときにも、たしなめてくれるはずです。
方法②:自分の言ったことを記録する
虚言癖のある人は、無意識に嘘をついていることがあります。
さらに、悪気のない嘘をつく場合もあります。
自分がどのような嘘をついたのか、その嘘が、まわりにどのような影響を及ぼすだろうかといった想像まで含めたメモや日記をつけるようにしましょう。
自分の嘘を文字にしてみると、嘘をついている自分がありありと浮かんできます。
そして、そこから二度と嘘はつきたくないという気持ちに変わっていきます。
方法③:カウンセリングを受ける
極度の虚言癖を持ち、虚言癖のため人間関係がうまくいかなかったり、トラブルが絶えなかったりという場合、カウンセリングを受けることをおすすめします。
虚言癖と似た症状の統合失調症という精神疾患もあり、その場合は薬物治療などが必要になります。
長年の虚言癖は、自分で治すのは大変ですから、専門家の力を借りましょう。
虚言癖がある人との上手な付き合い方
では、虚言癖がある人とは、どうすれば上手な付き合い方ができるのでしょう?
以下の虚言癖がある人との上手な付き合い方をご紹介します。
- 適当に相づちを打つ
- 意見は言わない
- できるだけ距離を置く
付き合い方①:適当に相づちを打つ
虚言癖のある人に対して、いちいち嘘を指摘して関係を悪化させるより、あたりさわりのない相づちを適当に打っておくことです。
虚言癖のある人との会話にめり込んでしまうと、嘘とわかっていてもつい信じてしまうものです。
適当に相づちを打っておけば、取りあえず相手も気を悪くすることはないでしょう。
付き合い方②:意見は言わない
虚言癖のある人の話に対して、意見を言うことは、後々トラブルに巻き込まれてしまう危険性があります。
たとえば、誰かのありもしない悪口に対して「そうそう」や「私もそう思う」といった意見を言ってしまうと、いつの間にかあなたが悪口を言った張本人に仕立て上げられたりすることもあります。
虚言癖のある人の会話では、常に第三者的な立場を貫くことです。*
付き合い方③:できるだけ距離を置く
虚言癖の人に何度も裏切られているような場合、相手が近づいてきても、できるだけ距離を置くことです。
虚言癖を持つ人は、まわりからすでに要注意人物と思われています。
そのような虚言癖のある人と親しくしていると、あなたも同類とみなされてしまう危険性があります。
場合によっては、キッパリと付き合いを断ることも必要です。
もしかして…?虚言癖かどうかの見抜き方
男性の場合
男性の場合の特徴は、とにかく見栄を張ることです。
自分の方が「強い」「能力がある」「お金がある」といった相手よりも優位に立つことに対して、嘘をつきやすいけいこうがあります。
また、女性の気を惹くために、嘘をつくことも度々です。
実力が伴わないので、すぐにばれてしまいそうですが、虚言癖のある男性は、実に上手に嘘をつき通すので、結婚詐欺が成り立つのです。
女性の場合
女性の場合の特徴は、嘘がバレそうになると泣いて嘘を隠そうとするところです。
嘘をついていなければ、きちんとと冷静に説明すればいいことです。
しかし、説明することも、嘘をついていると告白することもできないため、泣いてごまかそうとするのが女性の虚言癖の特徴です。
さらに追及すると、「私のことが信じられないの」と逆ギレします。
虚言癖は人間の弱さの象徴。自分をさらけ出すことが第一歩。
人は、唯一嘘をつく動物です。
嘘は、方便ともいわれるように、人間関係を円滑にするためにつく嘘もあります。
しかし、自分を守るためだけの嘘はまわりの人を不愉快にして、さらに信頼を失うことになります。
虚言癖は、自分自身の弱さの象徴と言ってもいいでしょう。
虚言癖から脱却するには、まず自分の弱さ、ダメなところすべてをさらけ出すこと。
そして、そんなダメな自分を好きになることが大切です。
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