子どもに悪影響?夫婦仲が悪い夫婦の4つの特徴&おしどり夫婦になる秘訣
「このまま夫婦仲が悪い状態が続くと、精神的に参ってしまうかもしれないし、子どもにも悪影響が出るかもしれない」 これを読んでいるあなたはそんな不安を抱えてはいないでしょうか。 この記事では、「なぜ夫婦仲が悪くなってしまうのか?」を洗い出し、「どうしたら夫婦仲が良くなるのか」の具体策を見出していきます。 今抱えている不安を具体的な行動に変えるために、何かしらのヒントにしてもらえたら幸いです。
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夫婦仲が悪い夫婦の4つの特徴
それではまず、夫婦仲の悪い夫婦の特徴から見ていきましょう。
口喧嘩が多い
当たり前のことですが、夫婦仲の悪い夫婦は日常的にちょっとしたことで口喧嘩をしています。
妻「洗濯物は洗濯機に入れてって言ってるでしょ!」
夫「後で入れるとつもりだったんだよ!」
といった具合に、些細なことでも怒りや不満の対象にしてしまい、自分たちで自分たちの首を絞めています。
まるで相手は自分のことを全く理解してくれない人間であるかのように決めつけ、かつそれをなんとかしようとすることを諦めてしまっています。
また、それゆえに口喧嘩は多い一方で、建設的な話し合いなどをする回数が減っているのも特徴です。
ワンオペ育児・家事をしている
ワンオペ育児・家事の多くの原因が、『妻が夫の家事・育児への非協力的な姿勢を見て、愛想をつかしてしまっていること』にあります。
女性は結婚する際に、男性のことを遺伝子的に「子どもを守ってくれそうな優秀なオスであるか」を判別しているといいます。
現代社会においてはそれは、一緒に家事をする事・積極的に子育てに関わる事だと認識されているわけです。
そのため、妻がワンオペ家事・ワンオペ育児をしている状態が続くと、妻の方が「なんでこの人と結婚してしまったんだろう」という無力感に苛まれていくのです。
そこから夫への諦めの感情が増え、「どうせ言っても変わらない」という気持ちをもったまま、相手へのイライラだけを募らせてしまうのです。
セックスレスである
そのような不信感が蓄積すると女性は男性のことを「生理的なレベルで」嫌うようになります。
恋人時代は汗の匂いすら愛おしいと思っていたものが、一度「無理」のスイッチが入ってしまうと、一緒の空気を吸うことにすら嫌悪感を抱くようになります。
それは女性の体が、夫の存在を「自分の幸せを脅かす敵」だと認識てしまっているからです。その結果、セックスレスになります。
スキンシップの不足は、「絆を形成するホルモン」と言われているオキシトシンを不足させます。
最悪、夫側・妻側・ないしは両方が不倫に走ってしまうことも少なくありません。
所得が低い
そして意外と無視できないのが、所得の低さが家庭の不幸感を招く要因になるということです。
もちろん所得が低いからと言って必ずしも不幸になるわけではないのですし、高所得者が必ず幸せになれるわけでもありません。
ですが、ある程度の所得があった方が家庭の幸福度は上がりやすいという調査はいたるところで見受けられます。
これはお金が「幸せを買うツール」ではなく、「不幸を避けるツール」となり得るからでしょう。
先ほどの家事の問題で言えば、所得があれば家政婦やベビーシッターを雇うができ、それによりワンオペが軽減されるということがあり得ます。
他にも、定期的に「美味しいご飯を食べられる」「旅行に行って羽を伸ばすことができる」ことができれば、お互いのストレスが軽減することなども考えられます。
夫婦の仲を悪くする3つの原因
では、結婚した時にはあれだけ幸せいっぱいだったはずのカップルが、なぜこんなにも敵対するようになってしまうのでしょうか?
それには主に3つの理由があると考えられます。
相手への期待値が高すぎる
夫婦仲が悪くなってしまうカップル全員に共通していることは、相手への期待値が高すぎるということです。
「妻だから・夫だから・家族なのだから・結婚したのだから」〜してくれるはず、〜するべきだ、という期待が強すぎるため、それを裏切られた時に傷つき、失望してしまうのです。
例えば、夫が飲み会で遅く帰ってくるとき、夫は妻に「仕事で出世するために必要な付き合いだから理解してくれるだろう」と期待していますし、妻は夫に「付き合いもそこそこに切り上げて早めに帰ってきてくれるだろう」と期待しているわけです。
だからこそ、酔っ払った夫が夜遅くに帰って来ると妻は「私の気持ちを全く理解していない」と不機嫌になり、その様子を見た夫は「俺は家族のために頑張っているのに」と嘆くわけですね。
価値観の違いを放っておく
そういった気持ちのズレ、価値観の相違が起きること自体は問題ありません。
人はエスパーではないですから相手の気持ちを汲み取ることなんてできるはずもありません。
そこで夫婦仲の分岐点になるのが、そういった価値観の違いが表面化して衝突した時に「お互いが納得できるまで話し合いができるかどうか?」ということです。
仲の悪い夫婦は、この話し合いをサボります。どうせ理解されない、自分さえ我慢すればいい、と言い訳をつけて夫婦の問題を後回しにしてしまうのです。
結果、そのフラストレーションが溜まり最終的にはどちらかが先に暴発して、結局口論になって終わる、という負のループが始まってしまうのです。
他人であるという前提を忘れてしまう
では、なぜその話し合いをサボってしまうのか、と聞かれれば「相手が他人である」という前提を忘れてしまうからでしょう。
付き合った当初は、相手のことを気遣い、なるべく丁寧なコミュニケーションをするように心がけていたのに、付き合いの長さにあぐらをかいてしまい、相手を尊重すること、相手の意見に耳を傾けることを怠ってしまうようになるのです。
そうなると価値観の違いが出たときに「なぜ彼(彼女)はこう思っているんだろう?」という想像力を欠いてしまうのです。
この想像力の欠如が、相手を思いやる気持ちを起こさなくさせる元凶とも言えるでしょう。
夫婦仲が悪いと子供の成長に「かなり」悪影響を与える
そして悲しいことに、夫婦仲の悪さは子どもの成長に甚大な悪影響を及ぼします。
学力が低下する
夫婦喧嘩の多い家庭の子どもは学力が低くなりやすいという調査があります。
日常的に夫婦の暴言に接すると、脳の海馬や扁桃体に異常を来し、怒りや不安を感じやすくなる上、視覚野の一部も萎縮。記憶力や学習能力が低下してしまうといいます。
(NHK『クローズアップ現代+より引用)
これによって自分が成長するためのチャンスを避けるようになり、勉学の方面でもスポーツの方面でも成功体験のないまま成人していってしまうのです。
自己肯定感を損なう
加えて、夫婦仲の悪さは子供の自己肯定感も大きく傷つけます。
最初こそ二人の仲を取り持とうとしますが、それが無理だとわかるとなおさら「自分には何もできない」「自分のせいでうちは不幸になった」と自分を責めるようになるのです。
そういった環境で育った子供がどういう大人になるかは一目瞭然。ありとあらゆる失敗を恐れ、人の目を気にして、何にもチャレンジしない大人に成長していきます。
なぜなら「自分は無力である」という自己効力感のなさと、角を立てないようにうまく振る舞うために仮面をかぶって生きるクセが、掛け算のように見事に噛み合ってしまうからです。
家族を持つことに悲観的になる
そして「夫婦」に対して悪いイメージを持った子どもは、大人になったときに結婚することへの抵抗を強く感じるようになります。
人とコミュニケーションを取るのを恐れ、誰かを好きになる事・誰かと一緒に暮らすことを恐れるようになってしまっているのです。
その頃には親がどんなに「孫の顔が見たい」といっても、「あんたらのせいで結婚へのいいイメージがわかないんだよ」という反発心すら抱くようになってしまうのです。
夫婦仲がいい夫婦の特徴、仲良くいる秘訣
ではどのようにしたら仲の良い夫婦でいることができるのでしょうか?
もうすでに悪くなっている夫婦仲を改善することは可能なのでしょうか?
仲のいい夫婦に共通している特徴から、その秘訣を抽出していきましょう。
相手の話をよく聞くようにする
まず仲のいい夫婦はまず間違いなく、相手の話をじっくり聞く姿勢を持っています。
相手なら理解してくれるはず、言わなくてもわかるなどといった期待は一切捨てて、とにかく相手の話に集中することを絶対にサボりません。
特に夫の方が「妻の話をうんうんと聞くことが家庭の笑顔を生み出す」ということを心得ている夫婦がものすごく多いです。
加えて妻も夫の意見に耳を貸し、できるだけプライドを傷つけないように、夫を立てながら自分の意見を提案していく術に長けている傾向にあります。
いずれにせよ、価値観のズレが発生したときにそれを不仲の証拠とは捉えず、お互いをさらに良く知るための機会だと捉えています。
幸福を感じるハードルを引くする
これは上記の「期待値が高い」ことの真逆の姿勢なのですが、幸福を感じるハードルが低ければ低いほど夫婦の仲は良くなります。
なぜなら当たり前のことに感謝できるからです。
結婚できたこと、こんな自分を選んでくれたこと、屋根のある家に住めていること、帰れる家があること、あったかい布団で寝られることなど、相手がいなければもしかしたら得られていなかったことに対していちいち感謝しています。
結果的に、夫婦の会話の中に自然と「ありがとう」という言葉が登場する回数が増え、お互いがお互いを必要としている状態が作られていくのです。
できるだけスキンシップを心がける
夫婦生活が長くなればなるほど、お互いへの性欲は自然と減っていくものであり、それは悪いことではありません。
しかしだからといって「スキンシップ」を減らして良いということにはなりません。
先ほども言ったようにスキンシップはオキシトシンを生み出すためにとても必要なことです。
性行為がなくても、腕を組んだり、手を繋いだり、肩を揉んであげたり、一緒にお風呂に入ったり、子どもを挟んで川の字に寝たりと、スキンシップをとるチャンスは日常の中にたくさんあります。
仲のいい夫婦は、そういった要所要所でのスキンシップを意識的にか無意識的にか必ず行っているのです。
夫婦仲をよく保つことは互いへの思いやりから
仲の悪い夫婦のままでいると、子供も含め家族総出で不幸になってしまうので、幸せな家庭をにしたいのであれば一刻も早く手をつけなければなりません。
最初は相手側に変化を求めずに、自分が感謝を忘れずに相手の話を真剣に聞いていくこと、1日に1回でも相手のことを思いやることを忘れなければ、夫婦仲は確実に変わっていきます。
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元俳優。1,000人以上の人生相談経験を元に、恋愛市場への本質的な情報発信を開始。恋愛・結婚・ジェンダー・夫婦・SEX・キャリアについての総合雑誌のような存在を目指し、講演も行う。妻が初の彼女。書籍『なぜあなたの恋愛は思い通りにならないのか?』