八つ当たりする人の心理&対処法!八つ当たりされやすい人の共通点は?
何をやってもうまくいかない、怒りのやり場がない、そんな時つい他人に八つ当たりしていないでしょうか。 八つ当たりは、してしまった方も後々罪悪感にかられ、された方も怒りや悲しさが残り、互いにマイナスしか残らないものです。 そんな八つ当たりをなぜしてしまうのか、その心理や、されてしまった時にうまく回避する方法、そして根本的に八つ当たり癖を直す方法などをご紹介します。
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「八つ当たり」の意味や語源とは?
「八つ当たり」という言葉は、おそらくほとんどの人にとって耳馴染みのある言葉でしょう。
しかし実際に正しい意味や、その語源を理解している人は少ないです。
まずは「八つ当たり」という言葉の正しい意味と、その語源について詳しく解説します。
意味
八つ当たりという言葉は、「腹を立てて関係のない人にまで当たり散らすこと」を言います。
自分の怒りを発散させるための手段であり、その特徴は関係のない人や物にその感情をぶつける、という点でしょう。
「当たり散らす」や「言いがかりをつける」などが意味の近い言葉です。
語源
八つ当たりという言葉に含まれる「八」は、とても広いものを表す言葉です。
算用数字の8が、横向きに倒すと無限大の記号であることからもわかるでしょう。
自分とは関係のない人にまで広く当たり散らす、つまり広くどこかしこに当たり散らす様子を表現する言葉として、「八」の漢字を用いて、八つ当たりを表現したことが由来です。
八つ当たりする人の心理
八つ当たりは自分と関係がないところで、という話をしました。
身に覚えのないことで他人から当たられるのは気分が悪いものです。
なぜ人は関係のない人を巻き込んで怒りを発散してしまうのでしょうか。
では、八つ当たりする人の心理をみていきましょう。
- 相手の事を嫌っている
- 自分が正しいと思い込んでいる
- ただのストレス発散
- 精神年齢の低い子ども
- 自己肯定感が低い
- 高いプライドがある
- 冷静さにかけている
- 自己解決能力が低い
- 被害妄想をしている
- 根本的な原因に対して怒りをぶつけられない
続いて、それぞれの心理について詳しくみていきます。
心理①:相手の事を嫌っている
八つ当たりが好きというよりは、相手に対して何かしらの不満があったり嫌悪感を抱いていたりする心理です。
相手に対して怒っているというよりは、そもそも相手が気に食わないだけなので解決の難しいタイプだと言えるでしょう。
心理②:自分が正しいと思い込んでいる
若い人よりもある程度年齢を重ねた人に多い心理状態だと言えます。
長年貫いてきた自分の考え方へのこだわりが強すぎて、「自分は間違っていない」と固執しがちです。
つまり裏を返せば、「自分以外は間違えている」と思い込んでいるということです。
このような人は自分自身に対する自信がありすぎるが故に、何か問題が起こっても自分は悪くないと自己保身してしまいます。
結果、すべては相手が悪いと思い込みますから、それが八つ当たりに繋がるのです。
心理③:ただのストレス発散
上司や先輩など上の立場の人から受けた圧力を、自分より立場の弱い後輩たちにぶつけている状態です。
自分の精神状態がギリギリのため、負の感情をどうにかしたいのにできない、そのもどかしさを抱えています。
しかしその解決法がないので、結果として、悪気のないままにストレス発散の方法として八つ当たりを選んでしまっているパターンだと言えるでしょう。
心理④:精神年齢の低い子ども
心理というよりかは、常に精神年齢の低い子どもタイプの人は、八つ当たりしがちです。
この心理タイプの人の八つ当たりは、どちらかと言うと小さな子どもが自分の意思を突き通すためのワガママと同類です。
自分に甘いので、何としても自分の要求を通すために他人に当たり散らすのです。
心理⑤:自己肯定感が低い
自分に自信がなく自己肯定感が低いような人は、自分が抱えている問題や自分が犯したミスが原因で、自分の評価が下がることをひどく恐れています。
そのため、言い訳や愚痴のような感覚で八つ当たりしてしまうのです。
この時八つ当たりする対象は、基本的に自分を評価するような目上の人ではなく、自分の同僚か後輩など、立場の弱い人限定であることも特徴です。
心理⑥:高いプライドがある
心理⑤とは対照的に、プライドの高い人も周囲へ八つ当たりしがちです。
プライドが高い人は何かミスを犯したとしても、それが自分の責任だと認めようとしません。
また、自分が悪いと自覚していても絶対に謝りたくないと考えてしまいます。
「たまたま運が悪かった」などと理由をつけられれば平和に解決できるものを、プライドの高い人は責任を他人になすりつけようとします。
それが八つ当たりという形になるのです。
心理⑦:冷静さにかけている
何か問題が起こった時に、その問題を前にすぐパニックになってしまうタイプの人にも、八つ当たりしてしまう人は多くいます。
冷静に対処する以前に心の中がネガティブで満たされてしまい、そのせいでバランスが取れなくなるため、他人に当たり散らしてしまうのです。
心理⑧:自己解決能力が低い
何かに対して不満を感じた時、それを自分の中だけで解決することができません。
そもそも解決する時間が取れない場合だけでなく、根本的な原因や解決策を考える気がないタイプの人は、そうして積もった不満を他人に当てて解消する傾向があるのです。
心理⑨:被害妄想をしている
自分のミスや問題をきちんと自覚していて、さらには解決のためにもきちんと動けるのですが、例えば上司や先輩、巻き込んだ相手に対して報告する際に、どうせ怒られるのだと被害妄想をしてしまうタイプの人もいます。
このタイプの人は自分の被害妄想でテンションが下がってしまい、その憂鬱さを晴らすために八つ当たりしてしまうのです。
心理⑩:根本的な原因に対して怒りをぶつけられない
自分自身が怒りを感じている問題そのものに対してその気持ちをぶつけることができず、ストレスを抱え込んでしまうタイプの人に多い心理状態です。
知らず知らずにストレスや疲れをため込んでしまい、そのやり場のない気持ちを発散するために、他人に当たり散らしてしまうのです。
八つ当たりする人への対処法
気分の悪い八つ当たりですが、そこで同じく八つ当たりしてイライラ発散していませんか。
それでは負のループから抜け出すことはできません。
八つ当たりへのきちんとした対処法を知っておくことが重要です。
では、八つ当たりする人への対処法をみていきましょう。
- 無視をする
- 八つ当たりしてくる人からすぐに離れる
- 相手の状況を察してあげる
- キッパリ拒否する
- 相手が落ち着いた時に文句を言う
続いて、八つ当たりする人への対処法を、それぞれ詳しくみていきます。
対処法①:無視をする
八つ当たりはそもそも理不尽なものです。
自分には関係ないことで怒られるのは気分が悪いですから、軽く流して無視してしまいましょう。
自分がストレスになるほど真面目に向き合う必要はありません。
受け流すことも1つのテクニックなのです。
対処法②:八つ当たりしてくる人からすぐに離れる
八つ当たりされるとやり返したくなるものですが、そうしないためにもまずは、八つ当たりしてくる人からサッと距離を取りましょう。
やり返しそうな自分を制止することもできますし、さらには八つ当たりの被害を最小限に抑えることもできるので、一石二鳥です。
対処法③:相手の状況を察してあげる
八つ当たりしてくるということは、怒りで興奮しているということです。
興奮すると周りの状況が見えにくくなり、そもそもの問題さえわからなくなってしまうものです。
そんな時、もし広い心で相手を受け止めてあげる余裕があるのなら、相手の状況を察してあげましょう。
そのうえで何があったのか、なぜ怒っているのか、話を聞いてあげると良いでしょう。
対処法④:キッパリ拒否する
八つ当たりしてしまう人の心理でも紹介した通り、ただのワガママで八つ当たりしているケースもあります。
そのような場合にはキッパリ拒否することが有効だと言えるでしょう。
ワガママで八つ当たりをしている相手の理不尽な要求を1度受け入れてしまうと、相手は2度目、3度目を要求するようになります。
そのような負の連鎖を防ぐために、きちんと拒絶しましょう。
八つ当たりは悪いことだと、相手がきちんと自覚できるように対処してあげる、優しさを持った対処法の1つです。
対処法⑤:相手が落ち着いてから文句を言う
八つ当たりされたまま黙って我慢するだけでは、八つ当たりされた方のストレスばかり溜まってしまいます。
相手の気持ちが落ち着いて冷静に話ができるようになってから文句を言いましょう。
きちんと落ち着いてからなら、相手も自分の落ち度を冷静に認めやすくなります。
八つ当たりされたその瞬間での対応ではありませんが、その後の事を考えると、きちんと文句を伝えることも対処法の1つなのです。
八つ当たりしてしまう性格を変える方法
八つ当たりが悪いことだとわかっていても、それは性格の問題だから直すのは無理だと諦めている人もいることでしょう。
しかし、そんな性格・癖を直す方法はきちんとあるのです。
では、八つ当たりしてしまう性格を変える方法をみていきましょう。
- 怒りの理由に気が付けるようにする
- いい子ぶるのをやめる
- 1人で冷静になる
- イライラを否定しない
- 日々のストレス発散をきちんとする
続いて、八つ当たりしてしまう性格を変える方法を、それぞれ詳しくみていきます。
方法①:怒りの理由に気が付けるようにする
自分自身が八つ当たりしそうな時、そもそも自分は何に怒っているのか、それを考えてみましょう。
原因がわかっている怒りであれば、それを解決するにはどうしたらよいかを考えるようにしてください。
原因もわからずはっきりと言葉にできない怒りなら、それはなぜなのか、振り返って掘り下げていくようにしてください。
そうして考える癖をつけていけば、衝動的な八つ当たりはなくなりますし、その怒りを赤の他人にぶつけることが悪いことだと判断できるようになるはずです。
方法②:いい子ぶるのをやめる
第三者の前では平気なのに、相手が自分に近い存在だとつい八つ当たりしてしまう、というタイプの人にはおススメの方法です。
日頃、「いい子でいなければいけない」と自分を律しすぎることが過度のストレスとなって、第三者から見えない所で八つ当たりすることに繋がってしまいます。
どんな時も自然体でいられるよう、自分自身をより開放してあげられると八つ当たり癖も改善されるでしょう。
方法③:1人で冷静になる
八つ当たり癖はすぐには直しにくいものですが、一時的な対処法は存在します。
それは、八つ当たりしそうな時に1人になるという方法です。
自分に余裕がない時は相手が誰であろうと、たまたま目についた相手にそのイライラした気持ちをぶつけてしまうこともあります。
それはつまり、目の前に人がいなければ八つ当たりをすることもなくなる、ということでもあるのです。
自分がイライラしていると感じた時には、まず冷静になるために1人きりになることをおススメします。
方法④:イライラを否定しない
八つ当たりしてしまう人は、イライラした気持ちを解消しなければいけない、という気持ちに捉われています。
それが八つ当たりという手段に繋がっているだけなのです。
そうならないためには、イライラをダメなものとして押さえつけない事です。
イライラしている自分もきちんと肯定してあげることで、気持ちが治まるまで自然と待てるようになります。
方法⑤:日々のストレス発散をきちんとする
自分に余裕がない時、ストレスが溜まっている時は、そのイライラも相まって八つ当たりしがちになります。
このような時には、根本的な原因から取り除く必要があります。
八つ当たりをストレス発散の手段にしているならば、そのエネルギーを別のものに向ければよいわけです。
カラオケで大声を出す、ボクシングなど正当な方法で物にぶつかるなど、自分なりにエネルギーを消費できる方法を持っておくようにしましょう。
ストレスが軽減されて余裕を持てるようになれば、八つ当たりの回数も徐々に減っていきます。
八つ当たりされやすい人の特徴
「そういえば自分は八つ当たりされることが多いな」と感じている人もいるでしょう。
単なる偶然だと思っているかもしれませんが、実は八つ当たりされやすい人には、ある特徴がありました。
では、八つ当たりされやすい人にはどのような特徴があるのでしょう。
- 我慢強い
- 共感能力が高い
- 感情が表に出にくい
- 優等生
- 男性を常に立てる
- 目上の人には逆らわない
続いて、それぞれの特徴を詳しくみていきます。
特徴①:我慢強い
八つ当たりする側は、自分を見てほしい、認めてほしいと理不尽な要求を繰り返すことがあります。
そんな、普通ならすぐにでも突き放したくなるような状況に対し、忍耐強く向き合ってくれるタイプの人は、八つ当たりされやすいと言えるでしょう。
特徴②:共感能力が高い
相手が喚き散らしていることに対し、その言い分をしっかりと聞き入れ相手の気持ちに寄り添ってあげようとする、簡潔に言うと「共感能力の高い」ことも、八つ当たりされやすい人の特徴です。
特徴③:感情が表に出にくい
八つ当たりされたことに対し、うろたえることも感情的に反撃することもない、大人しいポーカーフェイスタイプもターゲットにされます。
感情が出ない事に対し、八つ当たりする側は「何もダメージを受けていない」と判断するのです。
それ故に、勝手に八つ当たりし手も大丈夫な相手だとみなされている可能性が高いと言えるでしょう。
特徴④:優等生
優等生のように間違いを正しそうな真面目なタイプは、一見すると八つ当たりの被害に遭いにくそうなのですが、実は矛先が向きやすいタイプなのです。
というのも、その八つ当たりが理不尽な内容ではなく本人のワガママ、甘えが根本にある場合、優等生のように短絡的な行動に出ないタイプの方がぶつけやすいとも言えるからです。
さらに真面目な人は、八つ当たりの原因を自分自身に見出そうとしてしまいます。
そのような慎重すぎる姿勢も、八つ当たりする側を甘やかしていると言えるでしょう。
特徴⑤:男性を常に立てる
これは女性限定の特徴なのですが、無意識に男女の差を感じ、男性を立てて生活しているタイプの女性は、八つ当たりの対象になりやすいと言えます。
というのも男性は、身近な女性に母性を求め、自分の気持ちを受け止めてほしいと願うからです。
それが八つ当たりという形で表れてしまうため、女性が対象になりやすいということです。
特徴⑥:目上の人には逆らわない
自分の立場をわきまえていて、目上の人には絶対口答えしないような、一般的にいう「良い部下」タイプの人は、上司からの八つ当たりターゲットにされる傾向があります。
会社の中での八つ当たりは、多くの場合八つ当たりする側に少なからず罪悪感があります。
また、理不尽な怒りであることを承知している場合は特に、後々問題にしそうな面倒なタイプの相手は避けるのです。
そのため結果として、何を言っても許してくれそうな良い部下タイプの人が被害に遭うというわけです。
八つ当たりする人の心理・当たられやすい人の共通点
八つ当たりしてしまう人の内側には、様々な心理が隠されていました。
八つ当たりは本人の性格的な問題もさることながら、ストレスを抱えやすい生活環境も大きく影響してしまいます。
また、八つ当たりはする方だけでなく、実はされる方にも少しばかり原因があります。
とは言え、八つ当たりは肯定できるものではありません。
八つ当たりは、する側もされる側も互いに嫌な気持ちになります。
そのような気持ちにならないためにも、互いにきちんと事前の対処をする事、そしてどんな時も立ち止まって、冷静に考える目を持つことを意識してみましょう。
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