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威圧的とは?

威圧的な人とは

まずは威圧的の意味をおさえておきましょう。
威圧的とは、相手をおどしつけるような態度のことを指し、高圧的ともいいます。

圧力をかけるような言動すべてを指すこともあり、「あの人の態度は威圧的だ」「威圧的なもの言いをされた」という使い方をします。

威圧的な人の特徴

威圧的な人特徴

威圧的な人には共通した特徴があります。
以下に威圧的な人の特徴を4つ紹介していきます。

  1. 横柄な態度・偉そう
  2. 自分が正しいと思ってる
  3. 失敗を反省できない
  4. 一定の権力・自信を持っている

特徴①:横柄な態度

当たり前かもしれませんが、威圧的な人はほぼ100パーセントの確率で横柄な態度をとります。
普段から態度が大きく、偉そうにしているのです。

仕事中も足を大きく開いてイスに座っていたり、大声で話しをしたり、飲食店で店員に偉そうにしたりなど、関わっていない周りにいる人たちにも恐怖心と不快感を与えるような態度をとるのです。

普段から態度が大きいので、仕事で誰かがミスをすると、そのままのテンションで圧力をかけてきます。
結果、他の人に比べて怖いイメージを与えてしまうのです。

特徴②:自分が正しいと思ってる

威圧的な人は、自分が正しいと思い込んでいます
正しいという根拠のない自信によって、他人の失敗やミスに対して鋭く指摘ができるのです。

普通だったら「この人はどうしてミスをしてしまったのだろう?」と相手の立場にたって考えるところを、容赦なく叱責したり、「私だったら絶対にこうした!」と自分の意見を押し付けてきたりします。
もちろんミスした方が悪いのですが、自分が正しいと思い込んでいる威圧的な人につかまってしまったら、叱責から逃れることはできないでしょう……。

特徴③:失敗を反省できない

威圧的な人反省しない

人は反省を重ねることで、どんどん丸くなっていくものです。
しかし、威圧的な人は反省することが苦手なので、いつまでも刺々しいままになります。

自分が犯した失敗やミスを責任転嫁し、相手に怒りを向けることもあります。
自分は悪くないと本気で思っているので、注意をしても当然聞き入れません。

特徴④:一定の権力・自信を持っている

威圧的な人は、役職についているなど、ある一定の権力や自信を持っている人がとても多いです。
会社で役職についている人や、人より優れた功績が公になっている人ほど、「私は偉いんだぞ」と偉そうな態度をとることがあります。

また、「お前よりは仕事ができる」など、根拠のない自信を持っている人も、威圧的な態度をとりやすいです。

威圧的な人が取る態度・話し方

威圧的な人大声

威圧的な人の特徴について紹介しましたが、威圧的な人が取る態度や話し方はどのようなものなのでしょうか。
ここでは、威圧的な人が取る態度や話し方を4つ紹介します。

  1. 大きな声・音を出す
  2. 主導権をににぎろうとする
  3. しつこい・ねちねちしている
  4. 断言する言い方をする

態度・話し方①:大きな声

威圧的な人は基本的に大声で話します。
周りに対する配慮が欠けているだけでなく、「私はこの人より偉いんだぞ」ということを周りに見せつけるために、わざと大声を出している場合もあります。

怒りだすと、急に大声を出し、物を蹴って大きな音を出すなど、感情に任せた行動をとることも少なくありません。
大きな声や音を出して、相手に圧力をかけ自分の方が正しい・強いと見せつけてくるのです。

態度・話し方②:主導権をにぎろうとする

威圧的な人主導権

威圧的な人は常に主導権をにぎろうとしてきます。
会社のプロジェクトだけでなく、グループ行動のちょっとした役割においてもリーダー格になろうとしてきます

リーダーを任せることで仕事や活動が滞るようなことはほとんどありませんが、一緒に行動する人たちのストレスは、その人がリーダーにならなかった場合に比べて確実に増えます。

態度・話し方③:しつこい・ねちねちしている

威圧的な人は怒り方もしつこく、ねちねちしています。
同じことを何度も繰り返すように責め立て、自分の気持ちがおさまるまでやめません。

感情に任せてしまう気質が強いだけでなく、注意をしている自分ミスをした相手との上下関係を周りに見せつけるために長く叱責する人もいます。

態度・話し方④:相手を否定し続ける

威圧的な人は自分に自信を持っているので、自分と意見が合わない人を見つけると「それは絶対に違う」「間違っている」と言い切った物言いをして、相手をとことん否定するのです。

はっきりと否定することで、相手が反論しにくくし、さも自分が正しいということを相手と周りに見せつけるのです。

威圧的な人の心理

威圧的な人心理

感情に任せていると思いきや、威圧的な人の心理状態は意外と複雑です。
ここでは威圧的な人の心理について8パターン紹介します。

  1. 認められたい
  2. 頼られたい
  3. 弱いやつだと思われたくない
  4. 負かされることへの恐怖
  5. ばかにされたくない
  6. プライドを守りたい
  7. 相手が優れていると認めたくない
  8. 本心の裏返し

威圧的な人の心理①:認められたい

威圧的な人は、周囲から認められたいという承認欲求がものすごく強いです。
認められるために、主導権をにぎろうとしたり、ミスを率先して指摘したりしてしまうのです。

普通でしたら、仕事で業績を上げて周囲から評価されるというプロセスを踏みますが、威圧的な人は努力することが苦手です。
そのため、ミスを指摘することで相手の評価を下げて、自分の評価を上げようとするのです。

威圧的な人の心理②:誰かに頼られたい

威圧的な人は頼りにされると案外優しく接してくれることがあります。
主導権をにぎろうとするのは、権威を誇示したいという気持ちだけでなく、周囲から頼られたいという気持ちもあるからなのです。

頼られることで、承認欲求が満たされるので、多少穏やかになることもあります。
ただ、根本的な性格は変わらないので、ミスをするとかなりしつこく追及されます。

威圧的な人の心理③:弱いやつだと思われたくない

威圧的な人弱い

これは、その人の生い立ちも関わってくるのですが、過去にいじめや暴力など人間関係のトラブルに巻き込まれた経験のあるような人は、そういった経験を回避するために威圧的な態度をとることがあるようです。
「弱いと思われるといじめられる……」そういった恐怖心から、自分は強いんだと大きな態度をとってしまうのだそうです。

いじめや暴力に加担していた側であっても、同様に自分を守ろうとして大柄な態度をとる人がいます。
そう考えると、なんだか可哀想に見えてきますね。

威圧的な人の心理④:負かされることへの恐怖

弱いと思われたくないという点と似ているかもしれませんが、威圧的な人は同僚や部下に負かされることが怖くて仕方ありません。
「自分の評価が下がったらどうしよう?」「あんなやつに負けるなんて……」など、自分に対して自信を持っている分、負かされた時のことを考えるととても怖くなるようです。

怖いと感じている部分を隠すために、また恐怖をはねのけるために、大きな態度をとってしまうのです。

威圧的な人の心理⑤:プライドを守りたい

威圧的な人はプライドがとても高いです。
自信を持っている分、プライドを傷つけられた時のショックは相当なものになります。

自分のプライドを守るために、周囲の評価を下げたり、相手の自信を喪失させたりしてしまうのです。

威圧的な人の心理⑥:ばかにされたくない

威圧的な人ばかに

プライドが高いということは、ばかにされたくないという気持ちの表れともいえます。
人は誰だって相手からばかにされたくありませんが、プライドが高い威圧的な人は人一倍ばかにされることを嫌います

権力を持っていたいという気持ちも強いので、ばかにされる=下に見られると感じ、そうならないよう一層力を誇示しようと躍起になってしまうのです。

威圧的な人の心理⑦:相手が優れていると認めたくない

威圧的な人は自分以外のものを受け入れることが苦手です。
自分が正しいと思い込んでいるので、反省もできませんし、相手を認めることもできないのです。

特に、「相手が自分より優れている」ということに関しては絶対に認めることができません。
認めてしまえば、相手より自分が下の存在になってしまうからです。

威圧的な人の心理⑧:本心の裏返し

威圧的な人は、普通の人に比べて感情を上手く表現することができません。
心の底では相手の功績をすごいと感じることはできているのに、認めたくない自分もいて、結果として素直に表現することができずにいるのです。

「本当は認めているけれど……負けたくない!」
そのような気持ちから、ついおかしな態度をとってしまうのです。

威圧的な人との正しい接し方

威圧的な人接し方

それでは、威圧的な人にはどのように接すればよいのでしょうか。
以下に正しい接し方を5つ紹介します。

  1. 毅然とした態度を示す
  2. 楽観的に捉える
  3. 相手を褒める
  4. 話をしっかり聞いて曖昧な点をなくしておく
  5. 相手より上の立場の人に相談する

威圧的な人との接し方①:毅然とした態度を示す

威圧的な人にとって、弱々しく反論しなそうな人は恰好の獲物です。
「自分の力を誇示できる!」と言わんばかりに、鋭い叱責を浴びせてくる可能性が高いです。

毅然とした態度で接することで、威圧的な相手からの攻撃が弱まる場合があります。
ただし、反論したり言い負かそうとしたりすると、急に大きな声を出してくる可能性もあるので、相手の話をきちんと聞いた上で、訂正すべき点は訂正するくらいで留めるようにしましょう。

威圧的な人との接し方②:楽観的に捉える

これができれば悩むこともないのでしょうが、相手の言葉を楽観的に捉えることで気持ちが軽くなり、ストレスも感じにくくなります。
威圧的な人の言葉は、真面目な人ほど刺さりやすいと言われていて、「あの言葉の意味は何だったのだろう?」など、言われた言葉を毎回気にして精神を病んでしまう人も少なくありません。

「次はミスしないようにするぞ!」くらい前向きに考えることができると威圧的な人とも上手く渡り合っていけるでしょう。

威圧的な人との接し方③:相手を褒める

威圧的な人褒める

威圧的な人は褒められた経験が少ないと言われています。
人から認められたいという欲求がとても強いので、些細なことも褒めてあげると、それだけで心が満たされるので、一時的に威圧的な態度をとらなくなります。

そういった関わり方を続けていくと、何かとサポートしてくれる存在にもなってくれますが、急に距離を縮めようとしてくる場合もあるので、仲良くなる気がない場合は気を付けましょう。

威圧的な人との接し方④:話をしっかり聞いて曖昧な点をなくしておく

威圧的な人の中には、言葉の表現が下手な人もいます。
そのような人に限って、「〇〇だと言ったじゃないか!」と後になって注意してくることも多々あります。

威圧的な人から何か頼まれたり、指示されたりした際は、必ず曖昧な点をクリーンにしてから仕事に取り掛かるように心がけましょう。
威圧的な人と長く話をしたくない気持ちもわかりますが、自分を守るために必要なことなので、しっかり話を聞くようにしましょう。

威圧的な人との接し方⑤:相手より上の立場の人に相談する

これは最終手段ですが、威圧的な人に攻撃されて精神的に辛いと感じている場合は、威圧的な人よりさらに上の立場の人に相談することをおすすめします。
今はパワハラやモラハラについて、理解のある会社が増えてきているので、相談することで解決する場合もあります。

その際は、具体的にどのようなことを言われているのか、どのようなことをされたのかなど、日付や状況を詳しく記録しておいて、伝えるとより具体的な対策をとってもらえる可能性が高まります。

威圧的な上司に困っている時におすすめの本

威圧的な人本

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威圧的な人の性格は変えられない!

威圧的な人まとめ

結論から言うと、威圧的な人の性格は変えることができません
しかし、威圧的な人はそこら中にいるので、上手く回避するか付き合っていくかしか、私たちにできる術はないのです。

上司や先輩だけでなく、お店に来たお客さんや、旦那さんが威圧的な態度を取ると悩んでいる方もいらっしゃいます。
威圧的な人もなりたくてそうなったわけではありませんし、私たちには知りえない深い闇を抱えている場合も大いにあります。

柔軟な視点を持てる私たちの方が、彼らに合わせてあげるということも大切なのかもしれません。

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ライター
noel編集部

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